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ベッコウハゴロモってどんな虫?
成虫になると、幅の広い羽を持つことで蛾の仲間と勘違いされたりもしますが、ハゴロモ科に属していてカメムシに近い種類です。
羽に入ってる模様が特徴的で面白い昆虫です。
幼虫も面白い形をしていて観察するのが楽しいです。

特徴や生態
白い帯が入った模様が一番の特徴です。
羽の端っこには、眼状紋のようにも見える黒い模様も入っています。
個体によって色には変化があり、全体が黒っぽくなるものもいるようです。
この模様ですが、見る角度を変えたりしていると、その模様で化粧をした人の顔のようにも見えてくるような、こないような・・・。
幼虫時代はアミガサハゴロモの幼虫と姿が似ているのですが、模様の違いなどで見分けます。
お尻のロウ状物質でできた毛が黄色っぽくなるのも特徴のようです。
ベッコウハゴロモ



不完全変態の昆虫
成虫になると、羽がつくことで見た目が大きく変わりますが、蛹(サナギ)にはならず不完全変態と呼ばれる成長をします。
走光性
ベッコウハゴロモは光に集まる性質を持っており、走光性と呼んでいます。
街灯などにやってきているのを見かけたりもします。

成長
幼虫
お知りにロウ物質で作った飾りをつけた幼虫です。
シャープな扇形で、種類によって形状が異なったりしますがアミガサハゴロモと似た雰囲気です。
羽がないので飛べませんが、跳ねて逃げるのが得意です。


脱皮殻
ベッコウハゴロモの脱皮殻です。

羽化
羽の伸びきった成虫が誕生していました。
羽化したては、透き通った印象で、まだ模様もはっきりしていません。
周りにお尻の飾りが散乱していましたが、なぜそんなことになったのか…?

成虫
二つの透けた模様が入っているのが特徴的な成虫になります。


分布や生息環境
北海道をのぞき、本州から南西諸島まで広く見られる昆虫です。
クワの枝などに群れで見つかることもありますし、適当な植物に一匹でついていることもあります。
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