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モモスズメってどんな虫?
幼虫は頭がトガッた三角形デザイン。
成虫は羽の先が濃い色になっているのと、後翅が桃色になっているのが名前の由来になっています。
スズメガ科
昆虫の分類でチョウ目があり、一般的な蝶(チョウ)や蛾(ガ)の仲間が含まれます。
このサイトでは一般に蛾と呼ばれるものを「ガ類」としているのですが、モモスズメは「ガ類」の中の「スズメガ科」に含まれる一種になります。
スズメガ科にはクチバスズメやベニスズメ、オオスカシバなど大型の仲間がたくさんいます。
モモスズメの特徴
羽の先が黒化して、色が濃くなって見えるのが一つの特徴。
後翅にある桃色部は幅広く、羽を大きく開いてくれるとちょっと見える。
似た種類の「ヒメクチバスズメ」は後翅が茶褐色なのが見分けるポイントです。
幼虫は顆粒の入った三角頭が特徴的で、緑色のタイプと黄色くなるタイプがいます。
生態
食べ物や餌(エサ)
成虫は口吻(こうふん)が退化していて何も食べないようです。
幼虫はサクラ類でよく見られ、ウメやリンゴの葉っぱなども食べます。
夜行性で光に集まる
モモスズメは夜に活発に活動する夜行性の昆虫です。
光に集まる習性を持っているのでライトトラップなどでもよく見られます。
光に集まる習性のことを「走光性」と呼んでいます。
蛹(サナギ)で越冬
モモスズメはサナギで越冬します。
成長(卵・幼虫・成虫)
スズメガの仲間を含む蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
卵
緑色卵で、孵化(ふか)が近づくと卵の上部が少し窪んできます。
孵化間近は黄色く変わって、よく見てみると中に幼虫の姿を確認することもできました。
卵から出てきた後は、殻を食べたり食べなかったりするようです。
幼虫
孵化したては薄い黄色で、頭部の形も一般的な幼虫みたいに丸っこい印象です。
しかし、最初の脱皮で頭部が尖ってきてモモスズメの幼虫らしくなってきます。
成長すると、スズメガの幼虫らしくむっちむちに育ちます。
頭部は顆粒の入った三角形が特徴的ですね。
成虫
後ろ羽の色が名前の由来だが、ちょっとよく見えなかった。
羽の先が濃くなっているのも特徴。
分布や生息環境
日本では北海道から南西諸島の屋久島あたりまで生息する昆虫です。
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