写真ギャラリー
セスジスズメってどんな虫?
幼虫は黒いベースに、黄色と赤色の模様が派手で目立つスズメガの仲間です。
成虫はスズメガらしい尖ったデザインで、全国的に見ることができます。
スズメガ科
昆虫の分類でチョウ目があり、一般的な蝶(チョウ)や蛾(ガ)の仲間が含まれます。
このサイトでは一般に蛾と呼ばれるものを「ガ類」としているのですが、セスジスズメは「ガ類」の中の「スズメガ科」に含まれる一種になります。
スズメガ科にはクチバスズメやベニスズメ、オオスカシバなど大型の仲間がたくさんいます。
セスジスズメの特徴
羽を矢尻状にしてとまるスズメガらしいスタイルです。
腹部に縦に入った明瞭な線が特徴的で、不明瞭な線になるコスズメと見分けるポイントになります。
羽に入る横線も明瞭で、尖った雰囲気の羽を強調しています。
生態
食べ物や餌(エサ)
イモ類やヤブガラシなどのブドウ科植物でよく見かけます。
いろいろと身近な植物の葉っぱを食べています。
夜行性で光に集まる
セスジスズメは夜に活発に活動する夜行性の昆虫です。
光に集まる習性を持っているのでライトトラップなどでもよく見られます。
光に集まる習性のことを「走光性」と呼んでいます。
蛹(サナギ)で越冬
セスジスズメはサナギで越冬します。
天敵(寄生蜂)
鳥や爬虫類など、イモムシを食べる生き物は天敵なのですが、同じ昆虫類にも天敵がいます。
若い幼虫だったのですが、家で観察しようと思っていたら幼虫のそばに白い繭が・・・
しばらくしたらその繭からは寄生蜂の一種が出てきて幼虫はその後で弱って死んでしまいました。
成長(卵・幼虫・繭・サナギ・成虫)
スズメガの仲間を含む蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
卵
緑色の美味しそうな色をした卵ですね。
孵化(ふか)が近づいてくると、卵の上部が少し窪んできます。
幼虫
孵化したては薄い緑色ですが、一度脱皮をすると黒色に変化してセスジスズメの幼虫っぽくなります。
若い幼虫の時期は黄色い紋が並んだデザインです。
成長すると、赤色の紋も混じってどんどん派手に変化していきます。
繭(まゆ)
自然下では地面に降りてざっくりとした土繭(つちまゆ)を作るのですが、土を入れる前に繭づくりを始めてしまいました。
しかし、糸を構造的にざっくりした網を作っているのがわかりやすいと思います。
蛹(さなぎ)
お尻の先が尖ったデザイン。
横から見ると、黒い点模様があったり、羽になる部分にも筋が入っているのがわかります。
成虫
名前の由来にもなっている、背中にはっきりとした筋が入ったデザイン。
スズメガの仲間はグライダーのようなスタイリッシュなデザインをしたものが多くてかっこよいです。
分布や生息環境
日本では北海道から沖縄の方まで生息する昆虫です。
サトイモやサツマイモの畑などでも見られますし、公園などに生えるヤブガラシなどでも見ることができます。
スズメガの仲間をもっと見る!
ムシミルではたくさんの昆虫の面白い!を届けていきます。
綺麗な写真をたくさん使って紹介していますので、他の昆虫も是非ご覧になってください。
これからもムシミルをよろしくお願いします!