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オカモトトゲエダシャクってどんな虫?
早春に現れる独特なフォルムの蛾の仲間です。
木に止まっていると羽が枝のようにも見えますし、幼虫の時は鳥のフンに擬態している姿が面白いです。
このままでは飛べそうにないですが、畳んだ羽を広げて飛んでいきます。
シャクガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれるもののなかの一群にシャクガ科はあります。オカモトトゲエダシャクはその中の一種です。シャクガの幼虫はまるで尺(しゃく)を取るように移動することが知られており、尺取虫(しゃくとりむし)の愛称で親しまれています。
オカモトトゲエダシャクの特徴
細く畳まれた羽が特徴的なシャクガです。
ふっくらとしてふわふわの肉厚ボディと、細く畳まれた羽が独特な印象です。
羽は飛ぶときには広げて羽ばたくので、その時の印象は大きく変わります。
成虫
生態や成長
幼虫の食べ物や餌(エサ)
幼虫はサクラの葉っぱやクヌギ、ケヤキなどいろいろな葉っぱを食べることができる広食性のシャクトリムシです。
ですから、様々な場所で見ることができます。
フジのようなマメ科の植物で見かけたこともあります。
幼虫
体をくねらせて静止するのが特徴的で初めて見る時はびっくりするかもしれません。
私が初めてみた時は、死んでしまっているのかと勘違いしたものです。
その姿勢は、鳥のフンに擬態をするためだと思われます。
黒い体に、白い模様とコブのような突起があり、くねっている姿は鳥のフンそっくりです。
分布や生息環境
北海道から九州まで広く見ることができます。
幼虫の食草の幅が広いので、都市部の公園などでも見ることができたりします。