アカエグリバってどんな虫?
全体に赤みのある茶色をしていて、頭の先が尖っているのと、背中の突出が大きいエグリバの仲間です。
この仲間は、名前のとおりに枯れ葉が抉られたような羽のデザインが特徴的です。
カラスのような尖った頭が特徴的で愛嬌がありますね!
ヤガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれ、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の「ヤガ科」にアカエグリバは含まれます。
ヤガ科の昆虫たちは、なんと1000を超える種類が確認されているそうで、とても大きな分類群であることがわかります。
漢字で「夜蛾」と書きますが、昼間に活動するものもいます。
アカエグリバの特徴
エグリバ(抉り羽)の名前にもあるような、羽にえぐれた部分があるのと、その羽の突出が大きいのが特徴的です。
枯れ葉のような赤みのある羽に入った翅脈も枯れ葉っぽさを出しています。
全体に赤みを感じますが、特に頭部が赤くなっているのと、鳥のクチバシのように尖っているのが面白いです。
色彩には変化が見られるのですが、特徴的な部分がいくつもあるので見分けるのは難しくないでしょう。
羽には細かいシワがないのも特徴の一つです。
アカエグリバの生態
アカエグリバなど、蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
年に2~3回ほど発生を繰り返し、成虫で越冬するために長い期間見ることのできる昆虫です。
光に集まる
光に向かって飛んでいく習性のことを走光性と呼びます。
アカエグリバの成虫にも走光性があり、灯火などにもやってきます。
食べ物や餌(エサ)は?
幼虫はアオツヅラフジの葉っぱを食べて育ちます。
成虫は、果実などに口吻(こうふん)を突き刺して汁を吸うので、果樹園などでは害虫として警戒されています。
成虫で越冬
アカエグリバは成虫で冬を超します。
アカエグリバの分布や生息環境
北海道から沖縄まで全国的に広く見られる昆虫です。
国外では、東アジアを中心に朝鮮半島や中国に分布します。