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キバラモクメキリガってどんな虫?
秋の終わり頃から見られる冬夜蛾(キリガ)の一種です。
じっと止まっている姿は、まるで小枝に擬態しているような見た目の昆虫です。
似た種類の中では一番良く見られます。
ヤガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる一群です。ヤガ科の昆虫たちは、なんと1000を超える種類が確認されているそうで、とても大きな分類群であることがわかります。
冬夜蛾(キリガ)として、冬に見られる蛾の仲間で「キリガ亜科」に分類されています。
キバラモクメキリガの特徴
羽に入る黒い紋と、羽を閉じたときの姿がまるで小枝のように見えるのが特徴的です。
頭部を正面から見ると、その模様なまるでハート型!
切り株の年輪のようにも見えますが、毛がふわふわで可愛く見えてきますね。
横から見たときの胸部の毛のところはかなり盛り上がって見えます。
生態や行動
食べ物や餌(エサ)は?
幼虫は広食性で、クヌギやアラカシなどのブナ科植物やサクラなどのバラ科植物。
他にも多くの植物を食べて成長するイモムシです。
成虫は糖蜜採集などにもやってくるので、樹液などを好んで食べていると思います。
見つけ方?
見られる期間は長く、秋の終わりごろから春先まで見つかります。
糖蜜にも灯火にもやってきます。
天候や気温のコンディションが悪くてもやってくることが多いようですね。
オオタバコガのフェロモンにも誘引されることがわかっているようで、ちょっと変わった採集方法でも見つかります。
幼虫
亜終齢(あしゅうれい)までは緑色のイモムシですが、終齢になると茶褐色のイモムシになります。
頭部後ろのビロードのような黒い部分も特徴的で、気門線は情報が黒く縁どられる白色をしています。
個体によって明るい体色から深い褐色のものまでいます。
生息地と分布
北海道から南西諸島まで全国で見られます。
海外では台湾、朝鮮半島、中国、ロシア南東部でも記録があるようです。