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アオタテハモドキってどんな蝶?
羽を広げた時の模様が黒色と鮮やかな青色のとても美しい南国の蝶です。
メスは青色模様が入らないタイプの方が多いですが、それでも眼状紋がとても美しく南国感のあるチョウチョです。
羽を閉じると地味めな茶色をしているので、羽を開閉した時のコントラストも楽しめます。
英語では「blue pansy(ブルーパンジー)」と呼ばれています。
タテハチョウ科
世界におよそ6,000種類ほどが生息していて、中型~大型の種類が多いです。「渡り」をすることで有名なアサギマダラなどのマダラチョウの仲間や、蛇の目(じゃのめ)模様が特徴的なジャノメチョウの仲間などバリエーションにも富んでいます。
タテハチョウの仲間にはツマグロヒョウモンやタテハモドキなどもいます。
アオタテハモドキの特徴
オスとメスで模様がかなり変わります。
オスは羽を広げた時に、後ろの羽が鮮やかな青色をしています。そこには小さめの眼状紋が入っています。
メスは羽を広げた時の印象に変異が大きく、褐色タイプやオレンジ色の個体まで見られます。後ろ羽に青色が少しはいる個体はオスとも似ています。
しかし、全体的な特徴としてはオスよりも眼状紋が大きいことです。
タテハモドキとの違い
タテハモドキは羽根を広げるとオレンジ色に大きな眼状紋が目立ちますし、羽を閉じた時の模様もまったく違うので識別は難しくありません。
アオタテハモドキの生態や成長
卵
緑色のきれいな卵です。
幼虫
幼虫の食草はオオバコやキツネノゴマなどです。
5~6齢幼虫まで成長して蛹になります。
蛹(サナギ)
ぶら下がりタイプの垂蛹(すいよう)で、茶色いサナギです。
アオタテハモドキの分布や生息地
日本では南西諸島で見られる蝶です。沖縄島より南部では確実に土着されたと言われていますが、それより北では定着と消滅を繰り返して完全には定着していないようです。
しかし、よく飛ぶようで迷チョウとして九州などでも観察されます。
遠いところだと関東で見つかった例もあります。