毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

昆虫撮影やマクロ撮影に使うマクロレンズまとめ(Nikon/Canon/OLYMPUS/SONY/PENTAX/TAMRON/SIGMA/TOKINA/LAOWA/中一光学)

マクロレンズは、小さな大きく広がる世界を鮮明に写してくれます。そんなレンズ1本ごと×40本以上にコメント入れています。スナップからポートレートまで使える便利なレンズなので1本は持っておきたいですが、私は何本も欲しくなってしまいます(笑)

※ちょっと、記事が長すぎるので全メーカーをたまに見比べたいって方はブックマークをおすすめします・・・

この記事を書いた昆虫写真家が作成している「写真ギャラリー図鑑サイト」も良かったら御覧ください

マクロレンズで撮影した昆虫写真をたくさん使って、色んな種類の昆虫を紹介しています!

各メーカーがマクロレンズを出していますが、昆虫撮影やマクロ撮影に興味がある場合、レンズのラインナップや性能で検討するカメラまで変わってきます。2台目を購入する場合だと、今持っているカメラのメーカーのレンズラインナップはわかっても、他のメーカーのランナップまではわからないことが多いです。私がこのページをまとめ始めたのもそれがきっかけだったりします。

買い替えの場合だと、レンズ資産を有効に使うために同じメーカーのカメラを買うのが良いです。しかし、表現の幅を広げたい場合は思い切って違うメーカーに手を出すのも一つです。例えばですけど、フルサイズ機しか持っていないからマイクロフォーサーズを出しているメーカーを検討する。レンズメーカーが、今持っているカメラに対応したマウントを出してくれないのでメジャーなメーカーのカメラを見てみるなどです。

そんな時に、各社のマクロレンズがまとまっていたら便利だと思って書き始めました。5社くらいのつもりだったけど、調べ始めたらどんどん増えてすごいボリュームになってしまいました。生産終了しているレンズでも面白いと思ったレンズは入れています。中古でも買えますしね!

レンズに関しての内容も追加していく予定です。軽く書いていますが、選び方や撮影のコツとかも広く深く紹介していけたらと思っています。

マクロレンズとマクロ撮影の基本

最初にマクロレンズの基本について軽く書いておきたい。軽く・・・書いたつもりです。。。

マクロレンズとはどんなレンズか?

標準レンズ、広角レンズ、望遠レンズなど数多くあるレンズの中でマクロレンズとはどのようなレンズなのだろうか?その特徴は「最大撮影倍率」と「最短撮影距離」にある。

最大撮影倍率とは

最大撮影倍率とは、どのくらい大きく写せるか?ということだ。この基準になっているのは35mmフィルムに対して実物がどのくらいの大きさで写るのかをベースにしている。1円玉が1円玉のサイズで35mmフィルムに写るサイズが「等倍」だ。マクロレンズでラインナップされているものは1倍(等倍)~0.5倍(1/2倍)位のものが多い。他のレンズではこんなに大きく写せない。だから、他のレンズと比べて大きく拡大撮影をできることがマクロレンズの特徴なのだ。

最短撮影距離とは

最短撮影距離とは、カメラの撮像素子(デジタルカメラのフィルム部分)が入っている位置からピントが合う一番短い距離のこと。その距離までなら被写体に寄っていってもピントが合う。最短撮影距離の長いレンズでは、被写体に近づきすぎるとピンボケ写真になってしまう。マクロレンズではこの最短撮影距離が他のレンズに比べて短いのが特徴だ。そして、もう一つ「ワーキンクディスタンス」と呼ばれるものがある。これはレンズの先端から被写体までの距離のこと。最短撮影距離とは少し違うので注意しよう。

マクロレンズの選び方

35mm判換算で焦点距離100mm前後のレンズが使いやすいと言われています。
・フルサイズ機ならば100mm前後のレンズ。
・APS-Cサイズなら60mm前後のレンズ。

ですが、マイクロフォーサーズなどの新しい規格も増えましたし、マクロレンズの種類も昔と比べ格段に増えています。今回調べてみただけでもかなり魅力的なレンズが増えているので、選ぶのも簡単ではありませんね。

100mm前後がおすすめされる理由

このあたりのレンズがおすすめされるのは、画面構成のしやすさと最短撮影距離などのバランスが良いからです。そのため100mm前後のレンズは各メーカーが競い合って力を入れてきました。そのため、切磋琢磨されてきたので素晴らしいレンズが多いのです!

ちなみに、私が一眼レフのカメラを使い始めた時はAPS-Cタイプのカメラでした。その時、最初の1本に選んだのは105mmのマクロレンズでした。35mm判換算で157.5mmですが使いにくいと思ったことはないです。ちなみに、2本目のレンズが50mmのマクロレンズでした。

マクロレンズの種類

マクロレンズにも色んな種類があります。他のレンズと考え方は同じだが、標準マクロ、中望遠マクロ、望遠マクロなどが代表的です。標準マクロは焦点距離が短い50mm前後のレンズを指します。望遠マクロは焦点距離が長い180mm前後のレンズを指すことが多いです。

焦点距離は短い方がコンパクトに設計しやすい。持ち歩きやすいのは大きなメリットです。しかし、大きく写そうと思ったときには、望遠レンズよりも近づいて撮影する必要があります。ワーキングディスタンスが短くなるのです。被写体に近づきすぎると、逃げられてしまったり、条件によっては自分の影が写り込んでしまったりするので注意が必要。標準マクロは軽快なフットワークを活かすのと、ほどよい立体的な画面構成が可能なのが魅力になります。

焦点距離が長いとレンズも大きくなっていきます。レンズによっては1キロを超えるので、はっきり言って重いです。しかし、ワーキングディスタンスを長く取ることができるので、被写体を離れたところから撮影できるのが大きなメリットになります。昆虫の撮影をしていても、立入禁止の場所があったり池の上にトンボがいるときなどは望遠レンズが役に立ちます。遠くのものを引き寄せる効果のある望遠マクロですが、そのさらなる魅力は圧縮効果による画面構成と大きなボケ味で、見たことのない世界を表現できることにあります。

メーカー純正レンズとレンズメーカーのレンズ

カメラメーカーが自社のカメラに合わせて企画開発するレンズの他に、レンズ専業のメーカーも存在します。カメラのメーカーごとに、マウントと呼ばれるレンズの取り付け部分の作り方が違うので、レンズメーカーで販売されるレンズは「ニコン用、キヤノン用」などで販売されます。メーカー純正のレンズは本家がカメラのコンセプトや技術に対して威信をかけて制作しているので、画質に対してかなりの安心感があります。しかし、レンズメーカーは純正には無いラインナップの商品を開発してくれたり、価格も純正のものよりも安くなっていることが多いが魅力的です。

ポートレートから風景まで活躍できる

大きく撮れるだけじゃない!遠景の撮影まで普通にできますし、優れた解像感のレンズも多いので幅広く活躍できるのがマクロレンズ。ポートレートが中心の方だと、マクロレンズの開放F値が2.8程度なのは物足りないかもしれないので85mmのF1.4など買われた方がよいけれど、使い方次第でかなり幅広く活躍できる万能レンズです。

もっと大きく写したい!

等倍撮影はかなり大きく写りますが、もっと大きく写したくもなるでしょう。この記事では取り上げませんが、こちらの記事が参考になると思ったので紹介しておきます。マクロレンズを使う以外にも色んな選択肢があって参考になりますよ。

「1倍から5倍・10倍以上のさまざまなマクロ撮影方法を紹介。(SaijoFactory)」
https://saijofactory.biz/makuro-satuei/

他にも、カメラの方を変えてしまう手もあります。フルサイズからAPS-Cやマイクロフォーサーズにしてしまうのです。昔のフィルム部分に当たる撮像素子(イメージセンサー)のサイズが小さくなっているので、実質的に大きく写せてしまうのです。フルサイズで等倍だった撮影もフォーサーズなら最大で2倍の撮影ができてしまいます。

最初のマクロレンズを選ぶならこれ!

好きなレンズを買えば良いのですが、どうしても自分で選べない人は参考にしていただけたらと。

フルサイズのカメラで安心の一本がほしい

・純正レンズ
・中望遠マクロレンズ(100mm~130mm)

フルサイズに対応し、手ぶれ補正もついた「Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」

Nikonならナノクリスタルコートも採用したした105mmマクロがおすすめ!

こちらもフルサイズに対応し、手ぶれ補正もついた「Canon EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」

Canonならメーカー自信作のLレンズ100mmマクロがおすすめ!

安心のレンズとくれば純正のレンズを選ぶのが間違いない。各メーカーが自社の製品に最適化するように設計しているのだから、写りだけでなく動作面や購入後のサポート面でも安心度が高いからだ。そして、マクロ撮影を前提におすすめするなら100mmかちょっと超えるくらいの中望遠を購入するのが良い。背景を整理して美しいマクロ写真を撮影するのに向いているし、適度なワーキングディスタンスがとれるので撮影もしやすい。重さなどを考えてもバランスが取れていて、初心者からプロまで使いやすいマクロレンズだ。

APS-Cのカメラで安心の一本がほしい

・純正レンズ
・35mm判換算の焦点距離で中望遠程度になるもの(70mm~90mm)

APS-Cサイズ対応で、手ぶれ補正もついた「Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR」

Nikonなら35mm判換算で127.5mmになる85mmマクロがおすすめ!

APS-Cからフルサイズにも対応し、手ぶれ補正もついた「SONY SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS」

次点でソニーの90mmマクロ。気持ち長めだが35mm判換算で135mmになる。

フルサイズのカメラに合わせたのと同じ考え方で純正のレンズが安心だ。APS-Cの本体だと焦点距離が35mm判換算でNikonが1.5倍。Canonは1.6倍の換算になる。その時に、100mmちょっとになるようなレンズが理想的だ。だが、この焦点距離にちょうどよいレンズが純正ではNikonからしか出ていない。次点で135mmになるソニーの90mmマクロくらいだ。SIGMAの70mmマクロも条件にぴったり当てはまるのだが、ここではあくまで純正品を安心のレンズとして紹介します。APS-Cで90mmになる60mmマクロレンズのラインナップは各社多いのですが、ワーキングディスタンスが短くなるのもあるので、安心の一本としてはおすすめしません。

値段を抑えて気軽に一から始めたい

・マイクロフォーサーズ対応
・小型化は低価格にも恩恵がある

価格も考慮し、気軽に持ち歩きやすいサイズの「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」

OLYMPUSの30mmマクロ。60mm相当のマクロレンズとして使える。

マクロを始めるのに、値段も抑えて一から始めるのならマイクロフォーサーズの規格を採用しているOLYMPUS(オリンパス)でボディから揃えるのがおすすめだ。撮像素子のサイズを35mm判(フルサイズ)から比べて1/4にしているが、単純にサイズが小さくなれば小型設計が可能だ。望遠になってものが大きくなると値段も上がっていくように、小さく設計していけばコストが抑えられる部分もある。大きく撮影することに関してはマイクロフォーサーズが得意とするところだし、レンズのラインナップが少しさみしいが手軽に始めるには良いと思う。

ここからがやっと本番!各メーカーとマクロレンズの紹介をしていきます!

メーカー純正マクロレンズ

ここで言う、メーカー純正とはカメラメーカーがつくっているレンズ群だ。レンズだけを作るレンズメーカーと区別している。

Nikon(ニコン)

Nikonは高い技術力と信頼性で昔から愛されてきたメーカーです。
その中から生まれてきたNIKKOR Lens(ニッコールレンズ)は高い描写性能を誇ります。
ちなみにNikonは正確には「Microマイクロ」レンズと呼んでいる。それは本来マクロとは顕微鏡のようなもっと拡大した世界だというNikonの強いこだわりからきているが、他のメーカーのマクロレンズと同じ意味で捉えてもらって大丈夫です。

FXフォーマットとDXフォーマットのレンズ

NikonのレンズラインナップにはFXフォーマットDXフォーマットと呼ばれるものがあります。FXフォーマットのレンズはイメージサークルが35mmの撮像素子に対応しているものです。その撮像素子を搭載した、フルサイズ機と呼ばれるカメラに対応したレンズです。DXフォーマットとはAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したカメラに対応したレンズとなり、イメージサークルは小さくなりますがその分コンパクトな設計が可能です。DXフォーマットのレンズをフルサイズのカメラに取り付けると、周辺部が真っ黒になってしまう、ケラレという現象が大きく発生してしまいます。

NikonはミラーレスカメラのZマウントに対応したレンズ群も出していますが、2019年3月時点でマクロレンズは出ていません。Nikonでミラーレスカメラを購入した場合はマウントアダプターを介してFマウントのレンズを使用することができます。

※おまけ:CXフォーマットに対応した1(ワン)マウントも出していましたが、開発終了となっています。マクロレンズも発表されませんでした。

もっと詳しく:FXフォーマットとDXフォーマットの違い(Nikonサイト)
https://www.nikon-image.com/sp/dx_fx/

Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る

実売価格調べてみたところ新品で68,000円〜90,000円というところでした。中古だと39,800〜49,800円くらいで、ほぼ新品の中古になると70,000円を超えてくるものもあります。レンズ内にチリが見られるような中古ですと32,000円程度の出品もありますが、気になるようでしたら40,000円〜50,000円の間くらいの中古品を買うのがおすすめです。

※2019年9月時点。時期によって在庫がなくなったり価格がかわったりします。

メーカー希望小売価格87,500円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応(FXフォーマット)
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.185m
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
質量(約)約425g

昆虫からポートレートまで、ニコンユーザーなら最初の一本におすすめの万能マクロ!
等倍撮影可能なマクロレンズ。標準レンズに近い画角で初めての人でも使いやすく、程よい立体感のある撮影が可能だ!一番新しいニコンの60mmマクロだが、一番のポイントはナノクリスタルコートが使用されていることだ。逆光で撮影した時にフレアやゴーストが発生するのを低減してくれる。手ブレ補正機能はついていないが、60mmのレンズならしっかりとホールドして撮影すれば問題ないだろう。信頼安心の一本でニコンユーザーなら持っていて損はない。

メーカーサイト「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_micro_nikkor_60mm_f28g_ed/

Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る

実売価格調べてみたところ新品で101,000円〜118,000円というところでした。中古だと57,800〜86,000円くらいです。ほぼ新品の中古で60,000円くらいの出品もあるので、それを見つけたらかなりお買い得かと思います。大体60,000円〜70,000円の間くらいの中古品が相場かと思います。

※2019年9月時点。時期によって在庫がなくなったり価格がかわったりします。

メーカー希望小売価格122,500円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応(FXフォーマット)
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.314m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約750g

昆虫からほどよい距離をとって撮影できるバランスレンズ
等倍撮影可能なマクロレンズ。中望遠の画角でとても使いやすいレンズ。この製品の旧型を使っていたが、手ブレ補正機能が追加されたタイミングでこのレンズに買い替えた。画質も申し分なく、ナノクリスタルコートが使用されていることでちょっと逆光気味の撮影時でも以前のレンズよりも格段にコントラストがアップしている。撮影した画像の解像感も満足のできるものだし、円形絞りの採用で美しいボケも表現できる。ただ、この画質に慣れてしまうと中途半端な設計のレンズだとちょっと物足りなくなるかもしれない。ワーキングディスタンスも適度に取れるので、フットワークを活かして軽快に撮影したいレンズだ。

このレンズのレビュー記事はこちら

メーカーサイト「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_vr_micro-nikkor_105mm_f28g_if-ed/

Nikon AI AF Micro-Nikkor 200mm f/4D IF-ED フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格220,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応(FXフォーマット)
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.5m
絞り羽根枚数9枚
質量(約)約1190g

池など立ち入れない場所でも離れたところから被写体を引き寄せる!
焦点距離200mmは望遠マクロの中でも引き寄せ効果の高いレンズだ。他のメーカーから出ているものは大体180mmくらいで、そのラインナップよりも少し長い。ワーキングディスタンスは0.26mの距離を取れるのが魅力的だが、そのサイズ感などを含め三脚などに取り付けて腰を据えての撮影がメインになるだろう。池などを飛んでいるトンボを撮影するときなどに引き寄せ効果が高いのは注目ポイントではあるが、等倍の撮影をしないのであればマクロでない望遠レンズでも充分に代用は可能となる。そして、望遠のマクロを選ぶにしても他のメーカーからはデジタルに対応した新しいレンズも出ているので、そちらの方が価格的に見ても魅力的だ。

メーカーサイト「AI AF Micro-Nikkor 200mm f/4D IF-ED」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/ai_af_micro-nikkor_200mm_f4d_if-ed/

Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格40,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応(DXフォーマット)
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.163m
絞り羽根枚数7枚(円形絞り)
質量(約)約235g

APS-C用に設計されたフルサイズで60mm相当の使いやすいレンズ!価格もお手頃!
フィルム時代に60mmマクロで撮影をしていた人なら馴染み深いレンズとなるはず。APS-Cサイズのカメラで60mmの焦点距離に換算できるからだ。小型軽量で持ち歩く時の負担も少なく、おまけで一本持っていっても良いレンズと思う。APS-Cとの組み合わせでコンパクトにカメラのシステムを組むことができるのも嬉しい点だ。ポートレートでぐっと近づいて背景をぼかしたり、風景を切り取るのにもほどよい画角で気軽に楽しめる。価格もかなり魅力的だ。

メーカーサイト「AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_dx_micro_nikkor_40mm_f28g/

Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格72,500円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応(DXフォーマット)
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.286m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約355g

60mmと105mmの中間で設計された、かゆいところに手が届くマクロレンズ!
APS-Cサイズのカメラで127.5mm相当になるマクロレンズ。90mm(60mm)ではちょっと短いけど157.5mm(105mm)じゃちょっと長いという時に間を埋めてくれるレンズだ。どんな時だよ!とはなるが、実際に最初の一本でよくおすすめされるのは100mm前後のレンズである。90mmで物足りなくても次の選択肢は157.5mmだったのが、ちょっと長いのですね。そのちょうどよいレンズは他だとSIGMAの70mmマクロがちょど良さそうなのだが、ニコン純正のレンズが良い場合にはこのレンズになる。手ぶれ補正も入っているのと、ニコンの105mmよりも価格的に嬉しいマクロレンズだ。

メーカーサイト「AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_dx_micro_nikkor_85mm_f35g_ed_vr/

Nikon PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8D フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格315,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応(FXフォーマット)
最大撮影倍率1/2 0.5倍
最短撮影距離0.39m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約635g

手持ちで気軽なアオリ撮影!最大1/2の大きさで写せる特殊なマクロの世界!
手持ちでアオリ撮影を楽しめるレンズだ。通常の撮影よりもピントの合う範囲を狭めたり、全体にピントが来るように調整したりできる特殊なレンズだ。シフトの昨日は水平垂直を保ったまま建築物などの撮影をするときなどに利用する。辺にパースがついて建物が歪むのを防いだりする効果がある。そんなレンズが、なんと1/2倍までの拡大撮影に対応している。ナノクリスタルコートの採用も合って画質も素晴らしい。手持ちでも使えるが、基本は三脚でしっかりと画面構成を決めて使用するレンズだ。マクロもいけるレンズだったので紹介しておく。アオリ撮影ができて、マクロまで対応しているレンズは他にも45mmがあるが、特殊な使い方をするレンズでワーキングディスタンスもあまり取れないので85mmを紹介している。

メーカーサイト「PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8D」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/pc-e_micro_nikkor_85mm_f28d/

【旧製品】Nikon AI AF Zoom Micro Nikkor ED 70~180mm F4.5~F5.6D フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格168,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応(FXフォーマット)
最大撮影倍率1/1.32 約0.75倍
最短撮影距離0.37m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約1010g

ズームが出来るマクロレンズ!フレーミングにこだわれる一本!
マクロレンズでズームの出来るものはかなり珍しいです。生産は終了してますが中古で手に入ったりします。中望遠から望遠までカバーするズーミングは便利で、レンズをつけかえなくて良いのは大きなメリットになります。しかし、ズーム機能に力を入れて最大撮影倍率が0.75倍と少し物足りないのと、約1kgと重たくなったのはデメリットです。200mmと105mmのレンズ二本持つのと比べると一本にまとまっていて良いかもしれませんが、撮影時に軽いフットワークで撮影がしたい場合はやはり軽いほうが良い。重さを気にせずに軽快に撮影できるなら素早いフレーミングワークが可能ですが、結果としてちょっと中途半端なレンズとも言えます。

メーカーサイト「AI AF Zoom Micro Nikkor ED 70~180mm F4.5~F5.6D」

失敗しないマクロレンズの選び方「Nikon(ニコン)編」

Nikonのカメラを持っている人向けの内容です

Canon(キヤノン)

Canonはシェアでもトップを走る人気の高いメーカーです。
鮮やかで発色の良い色づくりはプロからライトユーザーまで人気が高いです。プリントまでする場合は、自社でプリンターの開発もしているので色づくりは安心できますね!

EFマウントとEF-Mマウントのレンズ

CanonのレンズラインナップにはEFレンズとEF-Sレンズと呼ばれるものがあります。EFレンズはイメージサークルが35mmの撮像素子に対応しているもので、フルサイズ対応と呼ばれているカメラ本体に対応したレンズになります。EF-SレンズとはAPS-Cサイズのカメラに対応したレンズとなり、イメージサークルは小さくなりますがその分コンパクトな設計が可能です。EF-Sレンズをフルサイズのカメラに取り付けると、周辺部が真っ黒になって写らないケラレが発生してしまいます。

EF-Mレンズもありますが、それはCanonのミラーレスカメラに採用されているMマウントに対応したレンズとなります。ミラーレスを購入した場合はEF-Mレンズを購入するか、アダプターリングを取り付けてEFレンズやEF-Sレンズを使用することができます。

Canon EF100mm F2.8Lマクロ IS USM フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る

実売価格を調べてみたところ新品で95,000円〜118,000円というところでした。中古だと61,000〜89,000円くらいです。ほぼ新品の中古で70,000円くらいの出品を見つけたので、それに出会うとかなりお買い得かと思います。大体68,000円〜75,000円の間くらいが中古品の相場かと思います。

※2019年9月時点。時期によって在庫がなくなったり価格がかわったりします。

メーカー希望小売価格120,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.3m
絞り羽根枚数9枚
質量(約)約625g

手ぶれ補正内蔵で安定のマクロ撮影が楽しめる!最初の一本としてもおすすめ!
価格やスペックはニコンの純正のものとほとんど変わらないので、Canonのカメラを使っている場合はこのレンズは安定の一本になる。手ブレ補正機能も搭載で、角度ブレとシフトブレの二種類のブレを補正してくれる。キヤノンのLレンズシリーズとしてレンズ構成にも力を入れているようで期待のできるレンズだ。

メーカーサイト「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/macro/ef100-f28l/

Canon EF100mm F2.8 マクロ USM フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格82,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.31m
絞り羽根枚数8枚
質量(約)約580g

シャープな描写と美しいボケ味!価格を抑えた定番マクロ!
このレンズを選ぶのは価格がポイントになる。予算があるなら上記の「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」を購入したほうが良い。長くキヤノンの定番のレンズとしてラインナップされているので悪いレンズではない。しかし、価格を抑えたいのがポイントとして大きいならレンズメーカーのマクロレンズを検討すれば同程度の価格でワンランク上のものが手に入る。

メーカーサイト「EF100mm F2.8 マクロ USM」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/macro/ef100-f28/

Canon EF180mm F3.5L マクロ USM フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格226,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.48m
絞り羽根枚数8枚
質量(約)約1,090g

離れた位置の昆虫を引き寄せるのに最適で、小動物を驚かせずに撮影のできる一本!
キヤノンの望遠マクロのラインナップは180mm。少し離れた位置から大きく写せるレンズだ。フォーカシングしてもレンズ全長が変わらないため、手持ちでもバランスを取りやすいと思うが、安定して使用するなら三脚をしっかりと使ったほうが良い。価格がちょっと高いのがネックになってくる。

メーカーサイト「EF180mm F3.5L マクロ USM」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/macro/ef180-f35l/

Canon MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格138,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率5倍
最短撮影距離0.24m
絞り羽根枚数6枚
質量(約)約710g

レンズ単体で最大5倍のマクロ撮影を楽しめる特殊なスーパーマクロレンズ!
等倍から5倍までの撮影が可能なレンズ。レンズ単体でとても大きく写せるレンズはあまり出されていないので魅力的なレンズだ。だが、拡大撮影すると暗くなったり、被写界深度が浅くなってくるので深く絞り込むためにもストロボを併用するのが定番の使い方になる。純正のレンズは画質もお墨付きではあるが、もっと安く済ませたい場合は、接写リングを使ったり海外メーカーのレンズ(LAOWAや中一光学)を検討すると良い。

CanonのマクロツインライトMT-26EX-RT

メーカーサイト「MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/macro/mp-e65-f28/

Canon EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格55,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.13m
絞り羽根枚数7枚
質量(約)約190g

レンズ先端のLEDライト!3cmまで寄れて、手ぶれ補正までついたレンズ!
APS-Cサイズ対応のレンズなので使用感としては56mmの標準レンズ感覚だ。(キヤノンの35mm換算は1.6倍で計算)ぐっと近寄っての等倍撮影が可能で、中望遠のレンズなどと比べると立体感のある画面構成が得意だ。スナップやポートレートでも力を発揮するが、マクロ撮影の時にレンズ先端にLEDレンズがついているのが特徴的。等倍撮影で近づきすぎると自分が影になって暗くなることが多いが、リングライトの容量で光量を補ってくれる。興味深い一本だ。

メーカーサイト「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-s/ef-s35-f28/

Canon EF-S60mm F2.8 マクロ USM APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格57,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.2m
絞り羽根枚数7枚
質量(約)約335g

小さく軽いのに35mm判換算で中望遠域の撮影が楽しめるマクロレンズ!
100mmのレンズと共に定番のマクロレンズだ。使いやすい焦点距離でレンズも軽い。しかし、焦点距離のラインナップで見ると100mmと35mmの間を取るレンズになるので中途半端になって活躍の機会が減る可能性がある。最初に買う一本としては魅力的でマクロ撮影を楽しみながら他の撮影にも積極的に使っていける。
Lレンズとしても高性能を誇る100mmのレンズを先に購入した場合は、二本目に35mmを先に買うほうが個人的にはおすすめだ。画角を大きく変えることで、撮影する画にメリハリをつけることができる。その場合はこのレンズは3本目におすすめとなる。

メーカーサイト「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-s/ef-s60-f28/

Canon EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格45,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率通常撮影モード時:1倍
スーパーマクロモード時:1.2倍
最短撮影距離通常撮影モード時:0.097m
スーパーマクロモード時:0.093m
絞り羽根枚数7枚
質量(約)約130g

スーパーマクロモードで等倍を超えるマクロ撮影!
EF-Mシリーズ初のマクロレンズ。一番の特徴はスーパーマクロモードを搭載している点。等倍を超える撮影が可能になる。20%の違いを大きいと思うか小さいと思うかは難しいところだが、あとちょっと近づいてフレーミングをしたいという時に悔しい思いをしなくて良くなるのだから倍率が高いに越したことはない。近づいた時にもLEDが搭載されているので、リングライトの要領で光量を補ってくれるのも素晴らしい。価格も抑えているので購入しやすいレンズだが、開放F値が3.5なのがちょっと物足りない。大きく写すときには絞り込むことが多いが、28mm(約45mm)の画角を考えれば普段使いもしたいが、普通の撮影を楽しもうと思った時に背景をぼかしたりするのに絞りを開けられないのはちょっとマイナス。
EF-Mシリーズ初のマクロレンズだが、マウントアダプターを使うことでEFレンズやEF-Sレンズも使うことが出来る。だからこそ今までのラインナップにない特徴的なレンズを作ろうとしたのだろう。

メーカーサイト「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-m/ef-m28-f35-is-stm/

OLYMPUS(オリンパス)

OLYMPUSはマイクロフォーサーズで人気の高いメーカーです。OLYMPUSの「PEN」のシリーズはそのコンパクトな設計とデザイン性でとても高い支持をうけました。今ではプロの昆虫写真家も好んで使う機種も開発され、マクロの世界では一定の地位を築いています。
マイクロフォーサーズの規格は、35mm判換算で2倍の焦点距離になります。そして、マクロ撮影では標準で倍も大きく写せる規格なので、マクロ撮影ではとても有利になります

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格37,500円(税抜)
イメージサークルマイクロフォーサーズ対応
最大撮影倍率1.25倍(35mm判換算 2.5倍相当)
最短撮影距離0.095m
絞り羽根枚数7枚(円形絞り)
質量(約)約128g

小さな物を大きく写せるマクロの可能性を更に広げたレンズ!
昆虫などのマクロ撮影で人気の高いオリンパス。30mm(60mm)の焦点距離は標準レンズ感覚で使用できる気軽なレンズだ。しかも等倍を越えて1.25倍を実現しているので、35mm判換算で2.5倍の撮影を可能にしている。価格もお手頃で、重さも軽くて良いのだが、開放F値が3.5なのが残念だ。OLYMPUSでカメラを構成するならとりあえず60mmマクロレンズと一緒に買っておきたい。

メーカーサイト「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/mlens/30_35macro/index.html

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格59,500円(税抜)
イメージサークルマイクロフォーサーズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍(35mm判換算 2.0倍相当)
最短撮影距離0.19m
絞り羽根枚数7枚(円形絞り)
質量(約)約185g

中望遠相当の使い勝手の良いマクロレンズ!
OLYMPUSのマイクロフォーサーズの規格で実質120mmの感覚で使えるマクロレンズ。30mmのマクロレンズ同様、実質2倍のマクロ撮影が可能になる。全体的にコンパクトな設計が可能なので重さもとても軽い。OLYMPUSを使う場合30mmと合わせて買っておきたいレンズだが、どちらか一本となったなら、マクロ撮影中心で考えるとこちらを買っておくのがおすすめだ。

メーカーサイト
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/mlens/mc14/index.html

SONY(ソニー)

SONYの印象はミーハーなメーカーだ。しかし、革新的でもある。コニカミノルタの技術を吸収し発展してきた。そして、カメラの小型化と画質の向上という相反する課題に対して積極的にとき組んでいる印象だ。無茶をしているようにも見えるが、その姿勢から生まれたカメラにはファンも多い。
動画のノウハウも持っているので、その部分の評価も高いメーカーだ。

Aマウント(SAL)とEマウント(SEL)のレンズ

SONYのレンズラインナップにはSALレンズとSELレンズと呼ばれるものがあります。SONYのカメラのマウントには、コニカミノルタから技術を受け継いだAマウントと、新たなミラーレス機に採用しているEマウントがあります。
・Aマウント(SALレンズ)
・Eマウント(SELレンズ)
この二種類になっており、さらにレンズによってフルサイズ対応とAPS-Cサイズ対応のものがあります。お持ちのカメラによって対応したレンズを選びましょう。

もっと詳しく:AマウントとEマウントの違い(SONYサイト)
https://faq.support.sony.jp/qa/articles/K_Knowledge/S1406130064182/

SONY SAL50M28 50mm F2.8 Macro フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格60,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.2m
絞り羽根枚数7枚(円形絞り)
質量(約)約295g

昆虫からポートレートまで!広い画角で立体感の感じられる描写が得意!
Aマウント対応のSONY定番マクロの50mmレンズ。円形絞りによる美しいボケ味などが魅力になるが、そんなに特徴はない。純正が良かったらこれを買おう。

メーカーサイト「SAL50M28」
https://www.sony.jp/ichigan/products/SAL50M28/

SONY SAL100M28 100mm F2.8 Macro フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格88,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.35m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約505g

被写体との適度な距離感で撮影しやすいマクロレンズ!
SONY定番マクロの100mmレンズ。SONYのカメラは中級機以上は大体ボディの方に手ブレ補正機能が組み込まれている。このレンズも手ぶれ補正機能はついていないが、その分価格も抑えられている印象だ。純正のレンズで揃えたかったらこのレンズを買おう。

メーカーサイト「L100M28」
https://www.sony.jp/ichigan/products/SAL100M28/

SONY SAL30M28 DT 30mm F2.8 Macro SAM APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格24,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.129m
絞り羽根枚数7枚
質量(約)約150g

小さく軽いので疲れない!被写体にぐっと近づいて撮影できるマクロレンズ!
Aマウント対応。価格もうっかり買ってしまう金額で、APS-Cサイズ対応レンズの30mm(45mm)だが、開放F値も2.8と悪くない。魅力的なレンズではあるが、SONYの魅力はフルサイズ機にあると思うのでAPS-Cサイズのカメラを持っていないと活躍の場がない。SONYにこだわりがあるが小型コンパクトを目指してシステムを組みたい人には向いているだろう。

メーカーサイト「SAL30M28」
https://www.sony.jp/ichigan/products/SAL30M28/

SONY SEL50M28 FE 50mm F2.8 Macro フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格68,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.16m
絞り羽根枚数7枚
質量(約)約236g

スナップからテーブルフォトまで幅広いシーンで使えるマクロレンズ!
現在主力のEマウント対応の50mmマクロ。Eマウント対応でフルサイズのカメラには画素数もかなり高いものがある。本体のスペックが高いということはレンズの性能も高くないと宝の持ち腐れになる。SAL50mmマクロをアダプターを介して使用することも出来るのに、わざわざこのレンズを開発したということは、かなり期待して良いレンズに仕上がっていると予想できる。それと、主力になっているEマウントのシリーズ構成に対応したラインナップをしっかり揃えようというのもあると思う。

メーカーサイト「SEL50M28」
https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL50M28/

SONY SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格148,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.28m
絞り羽根枚数9枚
質量(約)約602g

ソニーの先進技術をふんだんに使用した高性能マクロレンズ!
Eマウント対応の90mmマクロ。価格も高いが、スペックにもかなり力を入れているSONYの自信作だ。レンズ構成にも力を入れて描写に自身を見せているが、操作性にもこだわっている。「ダイレクトドライブSSM(DDSSM)」「リングスライドスイッチ」「インターナルフォーカシング」「フォーカスホールドボタン」などの機能を持たせかなり盛り込んでいる。しかも防塵防滴に配慮した設計もされている。上のSEL50mmと同じ理由で、レンズの性能が高くないと本体も宝の持ち腐れだ。SAL100mmをアダプターを介して使うのではなく、このレンズを開発したのにはそれなりの理由と自信があるのだろう。

メーカーサイト「SEL90M28G」
https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL90M28G/

SONY SEL30M35 E 30mm F3.5 Macro APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格30,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.095m
絞り羽根枚数7枚
質量(約)約138g

小型軽量で気軽に持ち歩けるマクロレンズ!コストパフォーマンスも高い!
EマウントでAPS-Cサイズ対応の30mmマクロ。EマウントでNEXシリーズという、もっと一般向けに開発されたカメラのラインナップがあって、そのシリーズではボディもシルバーのものなども多かった。そのシリーズに合わせて開発されたレンズだろう。残念ながらNEXシリーズは全て開発終了しているが、現行のエントリーモデルにはボディがシルバーのものなどがあるので相性は良さそうだ。価格も抑えてあるので手にしやすいレンズだ。

メーカーサイト「SEL30M35」
https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL30M35/

PENTAX(ペンタックス)

RICOH(リコー)のカメラブランドの位置づけだ。PENTAXはニッチな製品で面白いものを出してくる印象で興味深い。

ペンタックスのマウント

ペンタックスからはデジタル一眼レフのKマウントが出ている。他にもQマウントや645マウントがあるが、ここではKマウントのマクロレンズの紹介をする。

PENTAX HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格56,760円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.139m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)214g

描写力に力を入れた標準マクロ
レンズのコーティングなど描写に力を入れたレンズのようです。APS-Cでの撮影時に53.5mmの焦点距離になりますが、フルサイズに対応している50mmマクロよりも若干金額高くなっています。レンズにお金がかかっているからでしょうね。ワーキングディスタンスは約3cmしかありませんが、フードがスライド伸縮式なのでマクロ撮影時に邪魔になった時にすぐに引っ込めれるのはありがたい。

メーカーサイト「HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited」
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/lens/k/macro/hdpentax-da-35/

PENTAX smc PENTAX-D FA MACRO 50mmF2.8 フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格49,630円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.195m
絞り羽根枚数8枚(円形絞り)
質量(約)265g

小型軽量でマクロ以外にも使える便利な一本
デジタルの光学系に対応した標準マクロレンズ。便利な焦点距離の一本なのでペンタックスでフルサイズのユーザーは持っておいて損はないと思う。小型軽量を押しているが、確かにフルサイズに対応したレンズとしては軽いと思う。軽快な撮影が楽しめそうだ。

メカーサイト「smc PENTAX-D FA MACRO 50mmF2.8」
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/lens/k/macro/smcpentax-dfa-macro-50/

PENTAX smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格56,760円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.303m
絞り羽根枚数8枚(円形絞り)
質量(約)340g

簡易の防滴構造も採用した高品位の定番マクロ
アウトドアを意識しているのか、簡易防滴構造や汚れのつきにくいレンズコーティングを施している。実際野外で使うことのほうが多くなるので安心できる。ワーキングディスタンスも13cm確保できる中望遠レンズになるのでマクロ撮影にも向いているレンズだ。

マクロ撮影の点から見ると、メーカー純正でマクロの焦点距離のラインナップが二種類しかないのはちょっと物足りない。

メーカーサイト「smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR」
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/lens/k/macro/smcpentax-dfa-macro-100/

レンズメーカー

各種レンズメーカーは基本的にはカメラの本体は製作せずに、レンズのみを各メーカーのマウントに合わせて設計している。販売されているレンズは自分が持っているカメラに対応するマウントを製作しているか確認してから購入しよう。

TAMRON(タムロン)

埼玉県に本社を置く日本のレンズメーカー。タムロンの光学技術の基礎を築いた田村右兵衛さんのブランド名の由来となっている。小型軽量で安価なレンズの設計が得意だが、90mmのマクロがなどは昔から評判がよく、レンズメーカーとしての評価も高い。

TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (F017) フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格90,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.3m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)610g (キヤノン用) 
600g (ニコン用) 
585g (ソニー用)
マウントニコンF / キヤノンEF / ソニーA
(ソニー用は手ぶれ補正なし)

マクロレンズで定評のあるタムロン90mmに手ブレ補正が追加!
タムロンの90mmマクロは昔から綺麗なボケ味で定評があります。「タムキュー」として長く親しまれているレンズでもあります。そこからさらに全体的な機能を高め、手ブレ補正機能を搭載した新しいモデルがこのレンズです。レンズ構成や、AF(オートフォーカス)の制御ソフトの見直しなども行われているようです。マクロ撮影ではマニュアルフォーカス中心で考えることが多いのでAF性能はあまり気にしませんが、ポートレートでも定評があることを考えると制度が高い方が安心感があります。以前のモデルと比べると1.5倍ほど重たくなっているので、とにかく最高を目指せばこのレンズですが、以前のレンズで気軽に撮影に望むのも良いと思います。

メーカーサイト「SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (F017)」
https://www.tamron.jp/product/lenses/f017.html

TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 (272E) フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格68,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.29m
絞り羽根枚数9枚
質量(約)400g (ニコン用) 
マウントキヤノンEF / ソニーA / ペンタックスK / ニコンF

デジタルの光学系に対応したタムロンの銘玉マクロレンズ!
昔から評判の良いマクロレンズで「ポートレイトマクロ」として人気を博しました。機能的にもブラッシュアップを繰り返し、デジタルに対応したレンズ設計になっています。純正で同程度のレンズを検討するよりもかなり手頃な価格で購入することが可能です。黒に金色のデザインが入っていますが、更に新しい90mmマクロでは渋く真っ黒なデザインに変更されています。新しいマクロとの一番の大きな違いは手ブレ補正機能になりますが、こちらのレンズは手ぶれ補正がついていない分軽く設計されています。気軽に撮影したかったらこちらのレンズのほうがよいかもしれません。

メーカーサイト「SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 (272E)」
https://www.tamron.co.jp/lineup/272e/index.html

SIGMA(シグマ)

神奈川県に本社を置く日本のレンズメーカー。カメラ本体もつくっている。一部の加工をのぞいて会津の日本工場で一貫生産体制が整えられているので多品種で高性能のレンズをラインナップさせることができるようだ。今は3つの「プロダクト・ライン」コンセプトを立ててレンズ構成を再編している。「Contemporary」「Art」「Sports」の3つのラインを打ち出しています。

DGレンズとDCレンズの違い

SIGMAのレンズラインナップにはDGレンズとDCレンズと呼ばれるものがあります。DGレンズはイメージサークルが35mmの撮像素子に対応しているもので、フルサイズ対応と呼ばれているカメラ本体に対応したレンズになります。DCレンズとはAPS-Cサイズのカメラに対応したレンズとなり、イメージサークルは小さくなりますがその分コンパクトな設計が可能です。DCレンズをフルサイズのカメラに取り付けると、周辺部が真っ黒になって写らないケラレが発生してしまいます。

SIGMA Artライン 70mm F2.8 DG MACRO フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格69,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.258m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約515g
マウントシグマ / キヤノンEF / ソニーEマウント / Lマウント
(ソニーAマウントには非対応)

レンズの解像感に圧倒的な自信を持って設計された「カミソリマクロ」!!
2018年に発売されたSIGMAの「Artライン」の70mmマクロ。Artラインの定義は画質本位を最優先に設計すること。以前から「カミソリマクロ」として評価を得ていたレンズがArtラインのレンズとしてさらに進化を遂げた形だ。70mmという焦点距離も面白い。フルサイズで105mmを使っていた人がAPS-Cサイズのカメラを使用する時に同じ画角の感覚で使えるのが70mm(35mm判換算105mm)のレンズなのだ。手ぶれ補正がついていないのを気にしなければ検討したいレンズだ。ピント合わせは繰り出し式になっているので、レンズの全長が変わってくるのだが、それも画質を最優先した結果なのだろう。

「SIGMA TELE CONVERTER TC-1401 TC-2001」
新しいレンズラインのコンセプトを立て、高画質のレンズ設計に力を入れるとともに、新しいテレコンバーターも出してきた。高画質のレンズに対応するよう、テレコンに使うレンズも贅沢につくりになっている。TC-1401を使えば1.4倍で98mm相当。TC-2001を使えば2.0倍で140mm相当の画角で使用可能だ。注意点としてはTC-1401で一段分、TC-2001で二段分暗くなる。メーカーサイトにも対応表が載っているが、この新しいテレコンはマクロレンズのラインナップでは、このArtラインの70mmマクロだけ対応しているようだ。

SIGMA TELE CONVERTER
Amazonで見る

楽天で見る

メーカーサイト「SIGMA TELE CONVERTER TC-1401 TC-2001」

メーカーサイト「Artライン 70mm F2.8 DG MACRO」
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/art/a_70_28/

【旧製品】SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO フルサイズ対応

Amazonで見る(Canon)
楽天で見る

「カミソリマクロ」の愛称で親しまれた銘玉レンズ!!
2006年に発表され長く愛されたが、使われていたガラス素材の提供終了による生産中止。2018年にSIGMAの「Artライン」から70mmマクロが発売され復活したが、この旧製品も素晴らしいレンズに違いはない。
そしてなによりも新製品では「Nikon(ニコン)」のマウントに対応していないので、ニコンユーザーはこの旧製品を検討することになる。

メーカー希望小売価格61,900円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.257m
絞り羽根枚数9枚
質量(約)約525g
マウントシグママウント / キヤノンマウント / ニコンマウント / ソニーマウント / ペンタックスマウント

メーカーサイト「70mm F2.8 DG MACRO」
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/discontinued/macro/70_28/

SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格112,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.312m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約725g
マウントシグマ / ニコン / キヤノン
(ソニーマウントは生産完了)

手ぶれ補正を搭載した安定の一本!
各メーカーが出してくる中望遠の焦点距離を持つ105mmマクロレンズ。手ブレ補正機能搭載で安定した撮影。ほどよい背景処理での画面構成のしやすさ。適度なワーキングディスタンス。特に目立った点もないが、不満もないレンズだ。

メーカーサイト「MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/others/macro/105_28_os/

SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格130,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.38m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約1150g
マウントシグマ / キヤノン
(ニコンマウント、ソニーAマウントは生産完了)

望遠マクロでは圧倒的なコストパフォーマンス!
望遠域の150mmマクロレンズ。180mmマクロも出しているので、SIGMAのレンズラインナップへのこだわりが感じられる一本だ。望遠のレンズになってくると価格も高くなってくるので数もそんなに出ない。だから、各メーカーからも新作はあまり発表されない。場合によっては旧製品として生産が終了している。国内の一貫生産だからできることがここでも活かされているのだろう。しかも、開放F値は2.8を実現。カメラメーカーの純正望遠マクロレンズを見ても2.8は実現していない。レンズがでかくなるし値段も高くなるからだ。しかしSIGMAはやってのけた。
手ブレ補正機能は望遠域に入ってくると絶対にあったほうが有利なのでありがたい。これだけの贅沢なレンズでありながら価格も抑えているのでびっくりするぐらいコストパフォーマンスの高いレンズとなっている。

「APO TELE CONVERTER テレコンバーター(テレコン)」
更に別売りの「APO TELE CONVERTER(1.4x 2x)」を装着するとさらに望遠にもできる。普段は150mm2.8のパフォーマンスを活かしながら、必要なときだけテレコンを使って210mmや300mmの撮影を楽しむ。しかも倍率も上がるので最大撮影倍率2倍とかにもできるので、このレンズを購入する際には一緒にテレコンの購入も検討すると良い。ライバルになるのは、実は他のメーカーのマクロレンズではなく普通の望遠域で便利なズームレンズとなる。しかし、単焦点の画質に勝てるレンズはそんなにあるもんじゃない。単焦点で性能の高い望遠レンズは値段も高い。バランス的にコスパが高いのだ。

APO TELE CONVERTER
Amazonで見る
楽天で見る

メーカーサイト「APO TELE CONVERTER 」

メーカーサイト「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/others/macro/150_28_os/

SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格200,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.47m
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
質量(約)約1640g
マウントシグマ / ソニーA / ニコン / キヤノン

描写性から堅牢性までこだわった望遠マクロレンズ!
望遠域の180mmマクロレンズ。150mmマクロも出しているので、この30mmの焦点距離の差をどう捉えるかが一つのポイントになる。150mmと比べると価格も大幅に上がって、1.6kgとかなり重たくなる。スペック的には開放F値2.8で一緒。等倍撮影まで可能。最短撮影距離はこちらのほうが9cm長く取れる。手ぶれ補正もついている。位置づけとしてはフラッグシップ機ということでプロを満足させる性能を持たせるために、レンズ性能を高めたり、堅牢性を高める設計になっている。だが、花などのマクロ撮影で三脚を立てるには良いが昆虫を追いかけるのには向いていない。150mmにテレコンをつけた状態のほうがまだ軽い。
しかし、腰を据えて狙うのには良いレンズだ。150mm同様テレコンをつけることができるので、2xのテレコンをつけるとなんと360mmの撮影が可能になる。2xのテレコンをつけると絞りも約2段分暗くなるが、そこでも開放F値を2.8で設計したのがきいてくる。最初から暗いレンズだったらもっと暗くなっていたからだ。(テレコンは150mmマクロと同じ「APO TELE CONVERTER」を使用可能)
個人的な見解では30mmの差であれば、150mmマクロのコスパがかなり高いのと、どうしても重さが自分の撮影スタイルには合わなそうなので180mmは余裕があれば検討する位置づけだ。

メーカーサイト「APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM」
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/others/macro/180_28_os/

【旧製品】 SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格37,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.188m
絞り羽根枚数7枚
質量(約)約320g
マウントシグマ / ソニー / キヤノン / ペンタックス / ニコン

味のある描写とコンパクトな設計!!
生産が終わってしまったが、以前はこの50mmマクロレンズも含めて50mm、70mm、105mm、150mm、180mmのラインナップが揃っていた。すべてフルサイズのイメージサークルに対応している。スナップやポートレートでも気軽に使いやすい50mmマクロで昔は他に選択肢があまりなかったし、値段もかなり安かった。表現の幅を広げられるならと思い切って買ったのを覚えている。デジタルに最適化された光学設計がされており、通常の撮影ではシャープな画が撮れる。だが、逆光時の画質は顕著に低下する。しかし、最近のレンズは性能が高いおかげでキレイに撮れすぎる感覚に陥ることがある。そんな時にこのレンズを使うと、本来は画質を低下させるフレアやゴーストもちょっとした楽しみになるようなレンズだった。50mmでの等倍撮影は被写体にかなり近づく。そんな、被写体に迫っていく撮影もワクワクドキドキできるレンズだ。

メーカーサイト「SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG」
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/discontinued/macro/50_28/

TOKINA(トキナー)

TOKINA AT-X M100 PRO D フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格75,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.3m
絞り羽根枚数9枚
質量(約)約490g
マウントニコン / キヤノン

ワンタッチフォーカスクラッチ機構でAF/MFの切り替えが特徴的!
フルサイズに対応した中望遠マクロレンズ。ワンタッチフォーカスクラッチ機構が特徴的で、フォーカスリングを前後させることでAF/MFを切り替えることができる。ちょっと癖になるような操作感で撮影が楽しくなる。値段もお手頃で重さも悪くない。しかし手ぶれ補正はついていない。他のメーカーからも良いレンズがたくさん出ているので、選ぶとしたら特徴的なワンタッチフォーカスクラッチが欲しいかどうかだろう。

メーカーサイト「AT-X M100 PRO D」
https://www.kenko-tokina.co.jp/camera-lens/tokina/macro-lenses/at-x_m100_pro_d/

TOKINA Reflex 300mm F6.3 MF MACRO

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格40,000円(税抜)
イメージサークルマイクロフォーサーズ対応
最大撮影倍率1/2 0.5倍
最短撮影距離0.8m
絞り羽根枚数
質量(約)約298g
マウントマイクロフォーサーズ

ミラーレンズで実現した圧倒的な圧縮効果と特徴的なボケ感で他にはない作品を撮る!
マイクロフォーサーズ対応のミラーレンズだ。OLYMPUSのカメラなどで使用可能だ。マイクロフォーサーズに取り付けたときには600mmの焦点距離となり、圧倒的な望遠レンズでの圧縮効果が期待できる。ミラーレンズは他のレンズとはその仕組みから全く違う設計がされている。その機構のために「リングボケ」と呼ばれるボケを作品作りに活かすことができます。普通なら丸くぼけるところがまるでドーナツのようなリング状にボケるのです。そして、圧倒的な軽さ。これもミラーレンズならではなのですが、300mmのレンズを設計しているのに300gを切る重さしかありません。デメリットとしては、最大撮影倍率が0.5倍までなのと、絞りはF6.3で固定になることです。しかし、値段もお手頃なのでマイクロフォーサーズのカメラを持っているなら使ってみたいレンズです。

メーカーサイト「Reflex 300mm F6.3 MF MACRO」
https://www.kenko-tokina.co.jp/camera-lens/tokina/macro-lenses/reflex_300mm_f63_mf_macro/

【生産終了】TOKINA AT-X M35 PRO DX APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格68,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.14m
絞り羽根枚数9枚
質量(約)約340g
マウントニコンデジタル / キヤノンデジタル

標準マクロでスナップから昆虫撮影まで幅広く活躍!
昔は35mmのマクロレンズは珍しかった。APS-Cサイズ対応なので50mmちょっとの感覚で使えるのだが、60mm(90mm)のレンズなどと比べるとかなり広く撮影できるレンズなのだ。そして100mmマクロにも搭載されているワンタッチフォーカスクラッチ機構の仕組みで操作感が楽しい。しかし、使っていたレンズに不具合が出た時はワンタッチフォーカスクラッチのところが回らなくなって壊れてしまった。こぶりなレンズでスナップでも使いやすく、カバンにそっと忍ばせておいたレンズである。生産が終了してしまいちょっと寂しい。

メーカーサイト「AT-X M35 PRO DX」
https://www.kenko-tokina.co.jp/discontinued/cat899/tokina/at-x_m35_pro_dx.html

海外メーカー

LAOWA(ラオワ)

中国のVenus Optics社のブランド。マクロ撮影大好きなフォトグラファーたちが自分たちのほしいマクロレンズを作るために会社を設立したという話があり、LAOWAはその中のレンズブランドの位置づけ。マクロに関しては他社にはない独自のマクロ性能を持たせたレンズの設計や、美しいボケ味で定評があります。高品質路線をとっているが、性能から考えた時に価格がかなり抑えられているものが多いので価格を見て驚くことも。小さく見えても耐久性を考えて金属製のレンズ筐体を採用しているのでずっしりと高級感があります。個性の強いレンズが多くて面白いが、マニュアルフォーカスしか使えないこともあるので、扱いとしては少し難しく初心者にはおすすめしない。

LAOWA 24mm F14 2X MACRO PROBE フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格179,550円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率2倍
最短撮影距離0.47m
ワーキングディスタンス0.02m(2cm)
絞り羽根枚数7枚
質量(約)約474g
マウントキヤノンEF / ニコンF / ソニーFE / ペンタックスK

特徴的なレンズ形状!先端のLEDで隙間に差し込んでの撮影!防水機能でレンズを水につけての撮影も可能!
最大撮影倍率2倍の細長く特徴のある形でマクロプローブレンズと呼ばれる広角マクロレンズ。俗に言う虫の目レンズだがその形状から「ライフル」などと呼ばれたりもする。先端にLEDライトがついているのが嬉しい。この細長いレンズは、草むらに差し込んだり岩の隙間のような場所を攻めることができる。防水機能も持たせているので、なんとレンズの先端を水中に突っ込める。水中の見たことない世界が広がるのも面白いし、使い方次第でいろんな表現ができそうだ。無限遠まで撮影できるレンズだが、F14と暗いレンズにはなるのでライティング機材も揃えたい。他にも、その特徴を活かした動画への活用が注目されている。

メーカーサイト「LAOWA 24mm F14 2X MACRO PROBE」
https://www.laowa.jp/products/-1/dcbd9acd85461a67491a1e3627e42c7e405bd7ca.html

LAOWA 25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACRO フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格49,275円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率等倍~5倍
最短撮影距離173mm~223.5mm
ワーキングディスタンス40mm~45mm
絞り羽根枚数8枚
質量(約)約400g
マウントNikon F / Canon EF / Sony FE / Pentax K

5万で5倍の撮影が可能に!
2.5-5倍の撮影ができる拡大撮影専用のレンズだ。これだけの拡大撮影が手頃な価格で実現する。そして、専用のLEDライト(別売り)を取り付けることが可能なのもポイントが大きい。レンズ側マニュアルで絞りを設定するが、一眼レフのファインダーだと画面が暗くなりピントの山をつかむことさえ難しくなる。LEDライトがその足りない光を補ってくれる。ただ、ライティングがこれだけで済む訳ではないので、三脚やライティングの機材もある程度揃えたい。ワーキングディスタンスも4~4.5cmあるので、ライティングも工夫しやすい。

電源はモバイルバッテリーを利用するLAOWA 25mm F2.8の専用リングライト
Amazonで見る

メーカーサイト「LAOWA 25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACRO」
https://www.laowa.jp/products/-1/bf5601f9105b21ad11d6fefaabb72c917e204fc8.html

LAOWA 15mm F4 WIDE ANGLE MACRO フルサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格75,500円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.12m
ワーキングディスタンス0.47cm
絞り羽根枚数14枚
質量(約)約410g
マウントNikon F / Canon EF / Sony A / Sony FE / Pentax K

広角レンズで等倍マクロ!他に類を見ない挑戦的レンズ!
広角レンズだが、等倍まで撮影可能なマクロレンズだ!面白すぎる!周りの景色と共に写す広角マクロの世界はあるが、小さなものを大きく写せる訳ではない。しかし、このレンズは等倍での撮影が可能で大きく写せる!だが、注意が必要なのはワーキングディスタンス。レンズ先端から被写体までの距離のことだが、等倍撮影時にはなんと5mmほど。もうほとんどくっついているし、フィルターサイズで77mmのレンズは決して小さくないので、色々じゃまになってライティングにも苦労しそうだ。だが、それでも等倍を実現しているところがすごいのだ!工夫次第で面白い画作りができそう。さらに、APS-Cの機種に取り付けた場合には6mmの上下移動が可能なシフト機能を備えている。

メーカーサイト「LAOWA 15mm F4 WIDE ANGLE MACRO」
https://www.laowa.jp/products/-1/a93af3d94afb864a2af99aae5444dcdb16d9eb6c.html

LAOWA 60mm F2.8 2X ULTRA MACRO APS-Cサイズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格55,500円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最接近マクロ撮影時のみフルサイズ可
最大撮影倍率2倍
最短撮影距離0.185m
絞り羽根枚数14枚
質量(約)約503g
マウントNikon F / Canon EF / Sony A / Sony E / PENTAX K

撮影倍率2倍まで可能!ポートレートまで活躍できるマクロレンズ!
最大撮影倍率が2倍のマクロレンズ。アクセサリなしのレンズ単体で2倍を実現している。拡大撮影専用のレンズということではなく、通常のポートレートや風景撮影でも使えるレンズだ。他のレビューを見ていると、APS-Cサイズで使用したときには良好なレンズパフォーマンスを発揮するが、フルサイズで使用したときには周辺光量落ちなどが顕著に出てくるようだ。そもそもAPS-C用レンズであり、フルサイズを使う場合は最接近マクロに限定されているが、中央部の解像感は良いようなので周辺の画質が低下することも踏まえてフルサイズで画面構成するのも面白そうだ。マクロだけなら個人的に気にしないが、マニュアルフォーカスしか使えないので幅広く気軽に使いたい場合は注意が必要。

メーカーサイト「LAOWA 60mm F2.8 2X ULTRA MACRO」
https://www.laowa.jp/products/-1/cf66713ad92dcd2f7f12c96d8e7ed6279a465517.html

中一光学(ちゅういちこうがく)

中国瀋陽の光学メーカーで、三竹光学のヨーロッパ向けブランド「MITAKON」のOEMメーカーとして30年以上の歴史のある会社。アジアでのブランドは「中一光学 ZHONG YI OPTICS」で展開している。

中一光学 FREEWALKER 20mm F2.0 SUPER MACRO 4-4.5:1 フルサイズ&マイクロフォーサーズ対応

Amazonで見る
楽天で見る
メーカー希望小売価格25,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応/マイクロフォーサーズ対応
最大撮影倍率4-4.5倍
最短撮影距離0.12m
絞り羽根枚数3枚
質量(約)一眼レフ用 約210g
ミラーレスカメラ用 約290g
マウント一眼レフ用:キヤノンEF/ニコンF/ソニーA/ペンタックスK
ミラーレスカメラ用:ソニーE/富士フイルムX/キヤノンEF-M/マイクロフォーサーズ

最大4.5倍の撮影が可能なレンズがまさかの価格!
なんと撮影倍率が4-4.5倍の拡大撮影がビックリするぐらいの価格で可能に。注意点としては拡大撮影しかできない点。マウントの種類も豊富でほとんどのカメラに対応している。マイクロフォーサイズにも対応して、実質の倍率は2倍になるので9倍ほどのすごい倍率の撮影ができる。マイクロフォーサーズを含めたミラーレス用のマウントを持ったレンズの方が少しだけ重たくなっているようだが、290gでそこまで気にすることはないだろう。最初の一本にはおすすめしないが、他のマクロレンズに慣れてきた頃に気になってくる一本。しかし、三脚やライティング機材なども揃えないと使いこなすのは難しい。

メーカーサイト「FREEWALKER 20mm F2.0 SUPER MACRO 4-4.5:1」
http://www.zyoptics.jp/products/2017/03/freewalker-20mm-f20.php

まとめ

マクロレンズは使えば使うほどに楽しいレンズです。お気に入りの一本をぜひ見つけてください!

関連の記事

関連記事(一部広告含む)

この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
TwitterInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)