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イネミズゾウムシ

イネミズソウムシの写真

写真ギャラリー

完全に潜っています(大坂)

水中で植物の茎に捕まっています(大坂)

ゾウムシらしい顔をしています(大坂)

脚を動かして泳ぎます(大坂)

水田などで見られます(大坂)

イボゾウムシ科まとめ 疣象虫図鑑

イネミズゾウムシってどんな虫?

なんと泳ぐゾウムシです!

もともとは北アメリカが原産の外来種で、日本には1976年に発見されたようです。
現在では日本全国で見られる昆虫になっています。

水田などをじっとのぞき込んでいると、小さな甲虫が泳いでいるのが見えるのですが、口が長くなっていてゾウムシだとわかります。
最初は溺れているのかと思って見ていたのですが、上手に泳いだり水の中に潜っていったりするので驚きました!

イネミズソウムシの写真
脚で水をかきながら泳ぎます。
割と安定して泳いでいます。

イボゾウムシ科

昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫(コウチュウ)目があります。
イネミズゾウムシはその中の「イボゾウムシ科」の一種で、一般にゾウムシと呼ばれているものの仲間になります。

イネミズゾウムシの特徴

イネミズゾウムシ

水中を泳ぐことができるのが一番特徴的です。
脚を広げて器用に泳ぎますし、植物に捕まって潜ったりもします。
空気の取り込み方はよくわかりませんが、水中でじっとしている姿も観察できます。

ゾウムシの仲間らしく頭の先(口吻)は少し長く伸びています。
背中の大きな紋模様も特徴です。

イネミズソウムシの写真
水中の茎に捕まるイネミズソウムシ。
イネミズソウムシの写真
背中の大きな紋が特徴的です。
イネミズソウムシの写真
口吻が少し長く太めです。

生態

食べ物や餌(エサ)は?

幼虫はイネの根を食べて成長します。

イネの根本では、土繭が作られてその中で蛹になります。

7~8月頃に羽化して成虫になります。
成虫はイネの葉などを食べ、縦に細長い食痕を残します。

分布や生息地

日本では北海道から南西諸島まで全国的に見ることができます。
もともとは外来種で、北アメリカから1976年に日本にやってきたようです。

イボゾウムシの仲間をもっと見る!

イボゾウムシ科まとめ 疣象虫図鑑

他のゾウムシ達はこちら
「ゾウムシ科まとめ 象虫図鑑」
「オサゾウムシ科まとめ 長象虫図鑑」

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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