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オオチャバネセセリってどんな蝶?
日中に活動し、草原を敏速に飛翔しているのをよく見かけるセセリチョウです。畑横の草地で飛んでいるのを見かけたことがあります。その時は葉っぱから葉っぱへ飛んで渡っては、その羽を半分広げたりしながら休んでいるのを観察していました。畑の方へ行くと、そこへ植えてあるアザミ類の花などに訪れて吸ミツする様子なども観察できました。
そっと近づくと意外に近くで見れるのですが、なかなか素早く飛ぶので慣れないうちはすぐに飛んで逃げられてしまいます。ゆっくりと慌てずに観察するつもりで飛び回っているところを観察してみると良いと思います。
セセリチョウ科
チョウの分類にセセリチョウ科があります。尖ったものでつつき回すことを「せせる」と言います。セセリチョウの仲間の口吻は長いものが多く、花をあちこち「せせり」ながらミツを吸うところから名付けられました。セセリチョウ科の仲間にはダイミョウセセリやアオバセセリなどがいます。
ジグザグな紋が特徴
チャバネセセリと名のつくセセリチョウは何種類かいます。茶色く似たような種類が多いのですが、それでも種類ごとに違いがちょっとずつあります。その違いを見分けられるようになると、セセリチョウを見つけるのがとても楽しくなると思います。
オオチャバネセセリでは羽を閉じたときに並んで見える紋が4~5つジグザグに並んでいます。似た種類のイチモンジセセリは、名前にチャバネとはついていませんが、そのデザインがとても良く似ています。同じ場所の模様がほぼ一列に4つの点が並んでいるので区別します。
可愛い顔をしている
セセリチョウは丸っこい顔をしているものが多いですね。このオオチャバネセセリも丸っこくて可愛い顔をしています。正面から見ると、ふわふわの毛で覆われた大きなお目々の顔をしているのがわかります。
オオチャバネセセリ正面の写真
生息地や分布など
南西諸島をのぞいて全国的に見られます。山地のササ草原や、丘陵部の農地と樹林が接する環境でなどでよく見られます。平地から丘陵地の環境では著しく個体数が減少しており心配されています。