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ルリタテハってどんな蝶?
一見地味な枯れ葉模様かと思ったら、羽を広げた時に瑠璃色の模様がとても美しいコントラストを見せてくれます。
縄張りを持っているようで、見つけたルリタテハがどこかへ飛んでいっても、近くに止まってまた戻ってくることがあります。
タテハチョウ科
チョウの分類でタテハチョウ科があります。ルリタテハはタテハチョウ科の一種で、他にもマダラチョウやジャノメチョウの仲間などが含まれる分類群です。
ルリタテハの特徴
瑠璃色の帯
羽を広げた時の表にブルー(瑠璃色)の美しい帯が入っています。これが名前の由来にもなっています。全体に帯が入っているわけではないですが、黒っぽい地色の羽の中に瑠璃色の帯はかなり印象深いので、飛んでいるところを見かけてもルリタテハとわかったりします。
木目調の裏羽
表の羽には瑠璃色の帯ですが、羽を閉じたときの裏側では木の皮のような、枯れ葉に見せたような羽のデザインをしています。木の幹などに止まることの多いチョウで樹液などにもやってきますが、この模様のおかげで羽を閉じている時には保護色となり見つけにくいチョウチョです。
ルリタテハの生態や成長
縄張りの習性
遠くに見つけてゆっくりと近づいても、ある程度近づくとすばやく飛んでいってしまいます。しかし、飛んで逃げても同じ場所に戻ってくることがあります。これは、オスが持つ習性で占有行動と呼ばれますが、つまりは縄張りを作って見張っているのです。他のチョウなどが近づいてくると追い払おうとしたりしますが、私が近づいて飛んでも同じ場所に戻ってきてしまうのでゆっくりと粘り強く近づいていけば観察できます。ただ、絶対に同じ場所に帰ってくるわけでもないようです。別の場所に戻っていったりもします。
以前に観察していた時には、最初に見つけた時は地面に止まっていました。寄っていくと飛び立ってしまうのですが、しばらくすると戻ってきます。そのようなことを何度かしていたら戻ってこなくなったのですが、近くの葉っぱの上に移っていました。見張る場所を変えたようです。そこでもゆっくりと近づいて観察していたら、何度か飛び立ってしまいましたがすぐに戻ってくることを何度か繰り返していました。
幼虫(イモムシ)の食べ物や餌(エサ)
ルリタテハの幼虫はサルトリイバラやヤマユリなどのユリ科の植物を食べて育ちます。幼虫の体は黒っぽいのですが、派手にオレンジ色の模様が入っています。そして、黄色いトゲトゲのあるいかついイモムシだったりします。
ルリタテハの分布や生息地
北海道からオキナワの方まで全国的に見ることのできるチョウチョです。日中から活発に活動して、開けた場所でも飛んできたりします。樹液などを求めて林の中などでも見ることができるチョウチョです。