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ツバメシジミとの思い出コラム
小さい頃はシジミチョウにも沢山の種類がいるなんて知らなかったので、普通のシジミチョウとベニシジミくらいの区別しかしていませんでした。その中で、この可愛いツバメシジミなんかも、尻尾のついたシジミチョウのレアなやつ!くらいの認識だったのを覚えています。
しかし、実際には普段から見ている人でないと、そのくらいの認識しかないのは事実なんですよね。わかってくると、それぞれの良さも見えてくるので、もっとたくさんの人に見てもらえるように活動していきたいと思った今日このごろです。
ツバメシジミってどんな虫?
ツバメシジミの名前の由来
ツバメシジミはシジミチョウ科の仲間で、後ろ羽にぴよっと突起が出ているのが特徴的です。これは、尾状突起(びじょうとっき)と呼ばれるものですが、この部分から燕(ツバメ)が連想されたのです。
ツバメシジミの特徴
オスとメスの違い
羽の表はオスが青紫色、メスが黒色。オスのほうが派手になる生き物はとても多いです!
このツバメシジミもオスの方が目立つ色彩をしており、羽を広げたところはとても綺麗な色彩を見せてくれます。
オス♂
メス♀
ツバメシジミの生態
尾状突起の持つ驚きの生存戦略
ツバメシジミの名前の由来にもなっている後ろ羽の突起が特徴的です。
そこにちょびっと入ったオレンジの模様がアクセントになって、小さいながらも存在感のあるデザインで美しく見事です!
そして、ツバメシジミは止まっている時に羽をこすり合わせるような動きをします。
その時に尾状突起も揺れているのですが、その動きがまるで触角のようなのです。
つまり「お尻」を「頭」と勘違いさせる戦略と言われています!
鳥や蜘蛛などの天敵は頭から襲ってくるので、生存の確率が上がるんですね。
特にハエトリグモからの攻撃から逃れられる確率がかなり高まるようです。
可愛いだけじゃなかったのですね。
食べ物や餌(エサ)は?
幼虫が食べるのはシロツメクサなどのマメ科植物の蕾(つぼみ)や花などを食べるんですね!
特に柔らかそうで美味しそうなところから食べるのでグルメなチョウチョさんです!
成虫になるとヒメジョオンなどの各種花を訪れてミツを吸っています。
ツバメシジミの分布や生息環境
南西諸島をのぞいて、北海道から九州まで広い範囲で見ることのできる蝶です。
春先から都市公園などでも見ることができるシジミチョウで、かなり身近な種類です。