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ショウジョウトンボってどんな虫?
特に夏場によく見かける赤いトンボがいます。近所の池で見ることのできるそのトンボは、顔まで真っ赤っかになっていて戦隊モノのレッドのような印象です。赤い体をしているものってなんか、燃える情熱のようなものを感じてかっこよいのですよね。
蓮の池で見るショウジョウトンボは緑の中によく映えています。
緑に映えるショウジョウトンボのオス
ショウジョウ(猩々)ってなに?
猩々(しょうじょう)というのは中国の伝説上の動物で、日本では赤い色のイメージが定着しています。そのために赤い色を指して使われることがあります。ショウジョウトンボのオスの特徴は、その顔の先から腹の先まで全身が赤いことです。ですからショウジョウの名前の由来になっているのですね。
ちなみに赤トンボと呼ばれるトンボにはアキアカネやナツアカネなどがいます。しかし、腹部などの一部が赤いものは多いのですが、ショウジョウトンボのように全体の赤いトンボはそんなに多くありません。
ショウジョウトンボの羽は透明になっていますが、その付け根のところは少し赤くなっていてとてもキレイです。
蓮に止まるショウジョウトンボのオス
トンボ科
昆虫の分類にトンボ目があります。その中にトンボ科が含まれていてショウジョウトンボはその一種になります。シオカラトンボやアキアカネなどはトンボ科の昆虫ですね!ちなみに、トンボ目にはヤンマ科やイトトンボ科などがあり、それぞれにいろんな特徴があったりします。
オスとメス
オスは全体が真っ赤であるのに対して、メスは赤い部分のないトンボなので雰囲気が全く違っています。メスは黄褐色をしていてオスと比べると地味な印象なんですね。地味な方が敵から見つかりにくいのでしょう。
しかし、そう考えるとオスが目立って敵をひきつけてメスの安全を守るような役割があると思います。きっと命がけでメスを守るのでしょうね。
オスとメスの比較
生まれたては同じ色?
オスの赤色が特徴的なトンボですが、実は羽化したてのオスとメスは全身が橙色をしています。その状態だとオスとメスを見分けるのは少し難しくなります。成熟してくると、オスは赤色の体に変改していき、メスは黄褐色の体の色に変わっていきます。
北海道から九州にかけて生息している
ショウジョウトンボは北海道から九州まで広い範囲に生息しています。南西諸島にもいるのですが、そちらに住むのはタイリクショウジョウトンボといって別種になります。