ギシギシという植物には色んな昆虫が集まっています。
チョウの仲間でベニシジミの幼虫がギシギシに卵を産むので、それを探していました。
その時に一緒に見つけたイモムシは、チョウの幼虫とは雰囲気が異なっていて、どんな風に成長するのか気になったので飼育して観察してみようと思ったのです。
ところで「ギシギシ」という植物のことは知っていますか?
タデ科の植物で、公園などでよく生えている雑草なのですが、実は生薬や食用としても利用される使い道の多い植物だったりします。
公園では定期的に他の雑草と一緒に刈られてしま宇野ですが、成長も早く強い植物なのですぐに生えてきます。
イチゴハムシの一生
先に、イチゴハムシの生態について簡単に紹介しておきます。
イチゴハムシはコウチュウ目(甲虫目)のハムシ科に含まれるグループの中の一種です。
成虫、幼虫ともにギシギシやイタドリやイチゴなどの葉っぱなどを餌(エサ)として成長します。
完全変態の昆虫で「卵」「幼虫」「蛹(サナギ)」「成虫」と段階を踏んで成長していきます。
サナギの期間が入ることで、その姿はイモムシの状態から硬い羽を持った成虫へと大きく姿を変えることが特徴的です。
成虫で越冬するので、暖かくなると春先から見ることができる昆虫です。
ギシギシにつく他のハムシ
ギシギシについているイモムシで黒いハムシの幼虫も見かけます。
そちらはコガタルリハムシの幼虫です。
飼育して観察したブログもありますので良かったら御覧ください。
飼育と観察記録
ではここから飼育と観察の記録です!
5/27 ギシギシで黄色に黒い模様の入ったイモムシを発見!
ベニシジミの卵や幼虫を探している時に一緒に見つけた黄色いイモムシ。
黒い点々模様が入っていて、脚も長くチョウの幼虫などとは雰囲気が違います。
どんな成虫に成長するのか気になったので観察してみることにしました。
一緒にベニシジミの幼虫の観察もしていたので、餌(エサ)となるギシギシを積んでくる手間はそんなに無いので、気軽に飼育をはじめました。
5/28 ハムシの幼虫が蛹(サナギ)に変身
数匹を連れて帰ってきていたのですが、その中の何匹かはすぐに蛹(サナギ)になっていました。
サナギになっていない個体の中にも、脱皮(蛹化)の準備を始めているものもいて、我が家に来たタイミングでイモムシの期間はほとんど終わっていたようです。
6/3 ハムシが羽化しました!
イチゴハムシのカップル
イチゴハムシの成虫の写真
まとめと感想
同じ植物で見かける「コガタルリハムシ」も飼育してみましたが、サナギになる時に大きな違いがあったのが印象深かったです。
コガタルリハムシは地面に降りて土の中でサナギになりますが、イチゴハムシは葉っぱにくっついてサナギになります。
同じような場所で見られる、似た昆虫でも生態には色んな違いが見られるので、そんなところを観察するのも楽しいですね!
昆虫の飼育まとめ!生き物と触れ合う楽しさ
他の昆虫の飼育に興味を持ったらこちらから!