失敗しないマクロレンズの選び方「Nikon(ニコン)編」

Nikon(ニコン)ユーザーのために書きました。マクロレンズに興味があるけど、どれを選べば失敗しないのかわからずに不安。そんな方に、選び方とおすすめのマクロレンズを紹介します。

マクロレンズはどんなレンズか?

マクロレンズの大きなメリット
近づいて撮れる!
画面に大きく写せる!
特徴はこの2つ。他のレンズはあまり近づいて大きく写すことができません。無理をするとレンズの描写力を低下させますし、性能を保てば値段が上がります。近づいて大きく写した時の描写に自信のあるレンズがマクロレンズです。しかし、ほとんどのレンズは無限遠までの撮影が可能で、開放F値も2.8程度あるものが多いのでポートレートからスナップまで使いみちも様々なとても優秀なレンズです。

マクロレンズのデメリット
開放F値が2.8程度
ズームできない
マクロレンズも万能ではありません。開放F値は2.8程度で明るい単焦点レンズではありますが、マクロ撮影に重点を置いているので「85mmF1.4」などのレンズには及びません。単焦点レンズであるためにズームができないので、不便を感じる方もいると思います。

Nikon(ニコン)

カメラではCanon(キヤノン)と並んで2大メーカーです。Nikonが作るレンズはNIKKOR Lens(ニッコールレンズ)として高い描写性能を誇り、多くのファンを獲得してきました。

Nikonは「Micro lens(マイクロレンズ)」と呼んでいます。他のメーカーはマクロレンズと呼んでいますが同じと思って大丈夫です。マクロレンズとはもっと顕微鏡写真のような拡大した世界を写すレンズのことだというNikonのこだわりが出ています。

Nikonのマウント

Nikonは「Fマウント」
マウントとはカメラにレンズを取り付ける部分のことです。マウントの形状が一致しないとレンズを取り付けることができません。Nikonから出ているカメラのマウントはFマウントと呼ばれ、Nikonから出されているFマウント用レンズを購入すればどれでも使用可能です。

他に「1マウント」と「Zマウント」がありますが、1マウントは開発終了。ZマウントはミラーレスのZシリーズのカメラ用です。Zシリーズのカメラを持っていない場合は気にしなくてよいです。

FXフォーマットDXフォーマットのレンズ

Nikonのレンズは大きく2パターンに分けられます。

・FXフォーマット(フルサイズ)
・DXフォーマット(APS-Cサイズ)

この二種類です。

FXフォーマット(フルサイズ)

FXフォーマットのレンズはイメージサークルがフルサイズの撮像素子を搭載したカメラに対応しており、APS-Cサイズのカメラでも使えます

DXフォーマット(APS-Cサイズ)

DXフォーマットのレンズはイメージサークルがAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したカメラにのみ対応しています。フルサイズのカメラに取り付けると周辺が真っ暗になって写りません。

Nikonから出ているマクロレンズラインナップ

FXフォーマット用レンズ

  • Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
  • Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
  • Nikon AI AF Micro-Nikkor 200mm f/4D IF-ED
  • Nikon PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8D

DXフォーマット用レンズ

  • Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
  • Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

マクロレンズ最初の一本の選び方

焦点距離100mm前後のレンズを選んでください。
レンズの重さ、ワーキングディスタンス、最大撮影倍率のバランスが取れているレンズなのでとても使いやすいです。

フルサイズのカメラ(FXフォーマット)におすすめ

使いやすさと画質が素晴らしい105mmマイクロレンズ

フルサイズ(FXフォーマット)のカメラを使っている場合は「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」を購入すれば間違いないです。

・質量:少し重い
・最短撮影距離:30cm程度とれる
・最大撮影倍率:等倍

大抵のシーンはこの一本で撮影が可能です。手ぶれ補正もついているのと、ナノクリスタルコートで逆光時などの画質も高いです。最短撮影距離の約30cmが絶妙な距離感です。適度な距離から大きく写せるので使いやすいです。質量750gは少し重いですが、手持ちでもじゅうぶん使えます。
このレンズを選んでおけばまず失敗することはありません。

2本目のレンズとして60mm程度のレンズを選ぶと良いでしょう。等倍撮影を狙ったときには、ぐっと近づいて撮影しなければなりませんがスナップなどにも使えるレンズです。

値段を抑えたい場合

純正のレンズは高いですか?それならば「AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8D」のレンズはどうでしょうか?このレンズは現行の105mmマクロの旧型の製品です。手ぶれ補正もナノクリスタルコートも採用されていませんが、その分560gと軽いです。逆光などの悪条件のときには画質の劣化が見られたり、周辺光量も現行製品には敵いませんが、普通にマクロ撮影を楽しむのに問題のないレンズです。生産終了していますが中古ならお手頃価格で購入できます

サードパーティのレンズの購入を検討するのもよいでしょう。TAMRON(タムロン)の90mmレンズはタムキューの愛称でも親しまれていますし、SIGMA(シグマ)の105mmあたりですと、純正よりは安く購入できると思います。

APS-C(DXフォーマット)のカメラにおすすめ

選びきれなかった85mmマイクロレンズとSIGMA70mmカミソリマクロ

APS-C(DXフォーマット)のカメラを使っている場合は「AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR」もしくはSIGMA(シグマ)の「70mm F2.8 DG MACRO」を購入すれば間違いないです。

フルサイズのレンズの選び方とそんなに変わりませんが、2つともともバランスがとれたレンズです。一長一短があるので選びきれませんでした。
35mm判換算で、85mmは127.5mm70mmは105mmになります。
フルサイズでおすすめした105mmよりも重さは軽くなりますし、最短撮影距離も30cmはありませんが25cm以上とれるので使い勝手は良いです。

Nikon「AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR」

・手ぶれ補正機能あり
・85mmはちょっと長い
・開放F値がf/3.5でちょっと暗い
・純正レンズの安心感

SIGMA「70mm F2.8 DG MACRO」

・手ブレ補正機能なし
・70mmはちょうど良い
・開放F値がf/2.8で明るい
・カメラを買い替えたときはフルサイズでも使用可能
・高い描写力から「カミソリマクロ」の呼び声

全体的にちょっとずつ悩むポイントがありますが、85mmマクロには手ぶれ補正がついているのと純正レンズの安心感があります。70mmマクロのほうが画質や今後の発展を考えると有利です。

価格もそこまで変わらないレンズになるので、APS-Cのカメラを使っていると考えた時の実際の撮影ではF8以上で撮影するだろうと思うと、ほんのちょっとだけ85mmマクロに軍配があがるでしょうか。
ただ、どちらを選んでも失敗することはないと思います。

値段を抑えたい場合

もっと値段を抑えたい!?
おすすめした2本のレンズは価格も含めて良いものを紹介したので難しいです。ただ、値段を優先する場合には、ちょっと焦点距離が短くなりますが「AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」のレンズは実質60mm位の感覚で使用できます。価格もお値ごろなので検討すると良いでしょう。
いっそ、フルサイズでも価格を抑えるのにおすすめした105mmの旧型レンズも157.5mmくらいの感覚で使えますので検討してもよいですね。

まとめ

ニコンユーザーがマクロレンズに興味を持った時に買うべきレンズを選びました。価格も考慮したつもりですが、良いレンズとの出会いのきっかけになれば嬉しいです。

マクロレンズを10社(40本)をまとめたものもありますので良かったら見ていってください。

マクロレンズで撮影した昆虫写真の図鑑ギャラリーです。昆虫写真の作例としても見ていただけたらと思います。