オオミノガってどんな虫?
箕(みの)を作る
「ミノムシ」の愛称で知られる蛾の仲間で、日本産の中で最大のミノガの仲間です。幼虫時代は葉や枝を口から吐く糸で綴り合せた、紡錘形の箕(みの)を作って生活をします。
メスには羽がない
オスは羽を持った成虫になるが、メスは羽を持たず成虫になってもまんまるなイモムシ型のままです。イモムシ型と言ったが、実際には羽も脚(あし)もないのでウジ型と言ったほうが正確ですね。
メスの入ったミノにオスがやってきて交尾をして子孫を残していきます。
幼虫で越冬
オオミノガは一年サイクルで成長していきます。冬は老熟した幼虫の状態で過ごし、春になると箕(みの)の中で蛹になるようですね。
激減
1990年頃に中国などに生息するオオミノガヤドリバエ Nealsomyia rufellaが侵入してきました。オオミノガに寄生する昆虫で一時は数を激減させてしまったのですが、近年は回復傾向にあるようです。今度は、ヤドリバエに寄生するハチの仲間が増えた影響が考えられています。
人の手が簡単に及ばないところで色んな事が起きていてびっくりします。
