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チャミノガってどんな虫?
ミノガと呼ばれる蛾の仲間で、幼虫時代に蓑(みの)を作って生活するところが面白い昆虫です。
その姿が特徴的なので、単にイモムシではなく「ミノムシ」と呼ばれます。
身近によく見られる種類で、枝で作ったミノが特徴的です。
冬になって、植物の葉っぱが落ちた後に、枝にくっついているのを見つけたりもしますね。
ミノガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の一群です。ミノガ科の昆虫は、幼虫時代にミノを作って生活しているのが特徴的で、幼虫は蓑虫(ミノムシ)と呼ばれています。
チャミノガの特徴
チャミノガの蓑(みの)
「ミノムシ」の愛称で知られる蛾の仲間で、枝を大胆に配置した円筒形のミノが特徴的です。
若い幼虫時代は葉っぱクズや枝を、口から吐く糸で綴り合せた紡錘形のミノで生活します。
大きくなってから作る、枝を使った円筒形のミノは、オオミノガなどでは見られない特徴的なミノの形です。
幼虫
幼虫の見た目も種類によって変わってきます。
顔にまだら模様が入っているところに注目ですね。
オス♂
オスは羽を持った黒褐色のふわふわ成虫になります。
メスには羽がない
メスは羽を持たず成虫になります。
まん丸なイモムシ型の姿をしていて脚もありません。ウジ型と言ったほうが正確ですね。
メスはミノから出ることはなく、オスがやってきて交尾をするので、産卵に必要になるもの以外を削ぎ落としたようです。
ミノムシ、色々な蓑(みの)
若い幼虫の時期は細かな葉片や小さな枝を使った紡錘型のミノを作りますが、成長するにつれて枝をつづった円筒形のミノを作るようになります。
蛹化(ようか)のタイミングでは、入り口を完全に固定するようなしっかりとしたつき方をしています。
まっすぐついているところは見ず、斜め45°くらいでついています。
生態
幼虫で越冬
チャミノガは若齢幼虫で越冬します。
春になると、たくさん餌を食べて成長してからサナギになります。
天敵・寄生
ミノで身を守っていても、見つかれば捕食される危険があります。
そして、チャミノガに寄生するハチの仲間も知られています。
チャミノガヤドリトガリヒメバチというようで、チャミノガの幼虫から出てきました。
参考:チャミノガヤドリトガリヒメバチの写真
成長(幼虫・蛹・羽化・成虫)
幼虫
若い幼虫時代は、葉っぱ片をつづった紡錘型のミノを作っています。
成長すると枝を使った円筒形のミノに変わっていきます。
蛹(サナギ)
羽化
成虫
オスには羽がありますが、メスは羽を持ちません。
分布や生息環境
本州から九州まで見られます。
海外では、中国や台湾にも分布します。