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ニトベミノガってどんな虫?
表面に大きく切った葉っぱなどをつけているミノムシです。
名前はあまり聞いたことないかも知れませんが、意外と身近に見られるミノガです。
ミノに幼虫の脱皮殻の頭部がくっついているのが見分けるのにわかりやすいポイントです。
昆虫学者の新渡戸稲雄(にとべいなお)さんに由来した名前です。
ミノガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の一群です。ミノガ科の昆虫は、幼虫時代にミノを作って生活しているのが特徴的で、幼虫は蓑虫(ミノムシ)と呼ばれています。
ニトベミノガの特徴
ニトベミノガの蓑(みの)
「ミノムシ」の愛称で知られる蛾の仲間で、大きめに切られた葉っぱや枝がついているのが目立ちます。
幼虫
蛹(サナギ)
メスには羽がない
オスは羽を持った成虫になりますが、メスは羽を持たない姿でオスとは全然違う姿をしています。
メスは移動をしないので、メスのいるミノにオスがやってきて交尾をします。
ミノと糸
蓑(みの)作りの様子
小さい時は、細かな葉っぱのかけらを使ってミノを作っているものが多いですが、成長するにつれて大きな葉っぱを取り付けていきます。
ある時ミノが揺れるように動いていたので、ちょっと観察。
よく見ていると、ミノの増築を行っていました。
上下にしか出入り口はないと思っていたのですが、側面に新しい窓を作って葉っぱをとりつけていく姿が興味深かったです。
生態
食べ物や餌(エサ)
バラ科やブナ科植物を始め、様々なものを食べる広食性のイモムシです。
食事のときには、ミノから顔や体を出してモリモリと葉っぱを食べます。
幼虫で越冬
1cm程度の大きさのミノの状態で春がやっているのを待っています。
暖かくなるとエサを食べ始め、6~8月頃に成虫になります。
ミノムシのウンコ
ある時ウンコをしているのを見かけました。
ミノの中をのぞいても、上品な布団のようでいつもキレイです。
こんな風にウンコをしていたのですね。
成長(幼虫・蛹・脱皮殻・成虫)
幼虫
葉っぱ片や枝などを取り付けたミノを作ります。
全体をくっつけるのではなく、ミノに使う材料の一端だけを付着させるようなつくりなので、シルエットがジグザグな印象です。
成長すると、かなり大きな葉っぱも取り付けていきます。
蛹(サナギ)
脱皮殻
成虫
オスの成虫は羽を持ちますが、メスは羽のないウジ型の成虫へと変身します。
分布や生息環境
本州から南西諸島まで広く見られます。
広食性で様々な植物を食べ、平地から山地まで色んな場所で見られます。