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エゾギンモンシャチホコってどんな虫?
羽に入った銀色の紋が目立ったシャチホコガの仲間になります。
ギンモンシャチホコと名前のついた種類は3種類(ギンモンシャチホコ、ウスイロギンモンシャチホコ)いますが、銀色の紋の形で見分けることが出来ます。
シャチホコガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれ、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の「シャチホコガ科」にエゾギンモンシャチホコは含まれます。
シャチホコガ科の昆虫は中型から大型のものがたくさん含まれており、長い羽を立てて止まるのが特徴的です。
この仲間にはシャチホコガ、ツマキシャチホコ、オオエグリシャチホコなどが含まれます。
エゾギンモンシャチホコの特徴
ギンモンシャチホコと名前につくもので「エゾギンモンシャチホコ」は羽色も明るく見え、鮮やかな印象です。
前羽に入った大きな三角形の銀色の紋が特徴的で、他のギンモンシャチホコとは模様の形が違うので、見分けることは難しくありません。
ベースの色は橙色(オレンジ色)ですが、中間の焦げ茶模様の広がりは個体によって変化があるので模様で見分けるのが良さそうです。
オスとメスの見分け方
オスとメスでは触角に大きな差が出ます。
オスの触角は鋸歯状ですが、メスは糸状になっています。
エゾギンモンシャチホコは「日本固有種」
ギンモンシャチホコやウスイロギンモンシャチホコは海外で見られる地域もありますが、エゾギンモンシャチホコは日本にしか生息しない「日本固有種」の蛾の仲間です。
エゾギンモンシャチホコの生態や成長
ギンモンシャチホコなど、蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
年に2回(5~6月、8~9月)発生することが知られています。
北海道では7月から見られるようです。
光に集まる習性
エゾギンモンシャチホコは夜行性で光に集まる習性を持ちます。
その習性を「走光性」と呼んでいます。
幼虫の食べ物、餌(エサ)は?
ブナやイヌブナなど、ブナ科の植物の葉っぱを食べて育ちます。
分布や生息環境
北海道から九州まで見ることができ、灯火などにやってきます。
海外では見ることの出来ない日本固有種です。