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ウスイロギンモンシャチホコってどんな虫?
羽に入った銀色の紋が目立ったシャチホコガの仲間になります。
ギンモンシャチホコと名前のついた種類は3種類いますが(ギンモンシャチホコ、エゾギンモンシャチホコ)、このウスイロギンモンンシャチホコが最も普通に見られる種類です。
シャチホコガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれ、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の「シャチホコガ科」にウスイロギンモンシャチホコは含まれます。
シャチホコガ科の昆虫は中型から大型のものがたくさん含まれており、長い羽を立てて止まるのが特徴的です。
この仲間にはシャチホコガ、ツマキシャチホコ、オオエグリシャチホコなどが含まれます。
ウスイロギンモンシャチホコの特徴
ギンモンシャチホコと名前につくもので「ウスイロギンモンシャチホコ」が一番よく見られる種類です。
前羽に入った大きな三角形の銀色の紋が特徴的で、他のギンモンシャチホコとは模様の形が違うので、見分けることは難しくありません。
横から見ると複雑な形をしているように見えますが、頭部などふさふさと毛がたくさん生えているのが可愛く見えてきます。
橙色の強い個体から、暗褐色のものまで個体には変化があるので模様で見分けるのが良いでしょう。
ウスイロギンモンシャチホコの生態や成長
ギン紋シャチホコなど、蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
年に2回発生をすることが知られています。
光に集まる習性
ウスイロギンモンシャチホコは夜行性で光に集まる習性を持ちます。
その習性を「走光性」と呼んでいます。
幼虫の食べ物、餌(エサ)は?
幼虫は一見シタバガの仲間のような細長い体型のイモムシです。
地色は淡褐色で背面が褐色を帯びており、形も色もまるで小枝のようです。
ミズナラ、コナラ、クヌギなどのブナ科の植物の葉っぱを食べて育ちます。
蛹(サナギ)で越冬
秋にサナギになったものはそのまま冬を越します。
分布や生息環境
北海道から九州まで見ることができ、灯火などにやってきます。
国外では朝鮮半島、中国、ロシア南東部でも見られます。