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キマダラコヤガってどんな虫?
滋賀県にある実家へ帰省した時に、なんとなく近所を散歩していました。その日の天気は曇り空で、なんとなくどんよりとした雰囲気です。近所の畑からなぜか少し離れたところに大きな葉っぱがありました。なんでこんなところに?みたいな位置にポツンと育っていた植物はイチジクかな?と思いますがなんとなく気になって近づいてみます。かがみ込んで葉っぱになにかついていないかと探した時に見つけたのが、このキマダラコヤガでした。
コヤガ(小夜蛾)というだけあって、少し小ぶりの蛾の仲間ですが印象としては1cm以上あったので、蛾の中では大きい方ですね。天気が悪いせいか、葉っぱの真ん中に陣取って動こうとはしません。天気は悪かったけれど、雲で光の状態は綺麗だったのでキマダラコヤガの模様がキレイに出てよかったです。
ヤガ科の昆虫
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれるもののなかの一群です。ヤガ科の昆虫たちは、なんと1000を超える種類が確認されているそうで、とても大きな分類群であることがわかります。
漢字で「夜蛾」と書きますが、そんなにたくさんの種類がいると夜に活動するものばかりでもありません。このキマダラコヤガも昼間に活動して、葉っぱの上に止まっていたり花にやってきて吸ミツする姿などがよく見られます。一般に蛾は夜行性などと言われたりもしますが、そういった種が多いのは確かですがこのキマダラコヤガのように昼間に活動する蛾もたくさんいます。
キマダラコヤガの特徴や生態
黄色と黒のまだら模様
黒色の羽に黄色のまだら模様の入ったゴージャス感あるデザインです。虎柄をイメージさせるそのデザインはなかなか格好良いもので、見かけるとちょっと嬉しくなります。よく見ると、羽の模様だけではなく触角の先端の方も黒と黄色の斑になっていました。芸が細かいですね!
しかし、場所によっては数がかなり減ってきているという話もあります。農薬の影響でしょうか?心配ですね。
幼虫(イモムシ)の食べ物、餌(エサ)
キマダラコヤガの幼虫はヒルガオ科の植物でサツマイモなどを食べます。ヤガ科の昆虫の多くは畑作物などを食害するものが多く、害虫として警戒されている種類も多いのです。本種のイモムシも、サツマイモを食べので農家さんは穏やかではいられないでしょうね・・・。