マルシラホシアツバってどんな虫?
黄みのある濃い茶色をベースとしていますが、白い大きな丸い紋が入っているのが特徴的です。
一見、地味な印象かもしれませんが、近くで見てみると絨毯のような綺麗な羽をしています。
似た種類に「オオシラホシアツバ」がいますが、そちらは白い紋の形が「く」の字の形をしていることで見分けることができます。
ヤガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれ、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の「ヤガ科」にマルシラホシアツバは含まれます。
ヤガ科の昆虫たちは、なんと1000を超える種類が確認されているそうで、とても大きな分類群であることがわかります。
漢字で「夜蛾」と書きますが、昼間に活動するものもいます。
マルシラホシアツバの生態
マルシラホシアツバなど、蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
年に1回だけ発生をし、5~7月頃に採集されているようです。
ここで掲載している写真には8月上旬に撮影したものもあるので、もう少し長く見ることができそうです。
光に集まる
光に向かって飛んでいく習性のことを走光性と呼びます。
マルシラホシアツバの成虫にも走光性があり、灯火などにやってきます。
マルシラホシアツバの分布や生息環境
本州から九州まで分布し、灯火などにやってくるのを見かけます。
国外では、韓国、台湾、中国などに分布しています。