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モンシロチョウとの出会い
モンシロチョウと最初に出会った時のことを覚えていますか?私はちょっと思い出すことができません。身近にいすぎてはっきり思い出せないのだと思います。そのくらい近い存在の蝶なのですね。
小学校の教科書にモンシロチョウの一生が載っていたのを見たような気がするんですが、それが私の中にあるモンシロチョウの最初の記憶だったりします。
モンシロチョウってどんな虫?
畑から公園などでも見られる蝶で、学校の校庭などでもよく見かけます。成長も早いことから生き物の飼育観察にとても向いている蝶で、小さくて可愛らしいので絵本などのモチーフにもよく使われます。
成長も早いのですが、春から秋にかけて何回も発生するのでかなり長い期間見ることができます。
人気がある反面で、イモムシはキャベツなどの農作物に被害を与える害虫の側面もあります。
よく見られるチョウの一種
とてもなじみ深いチョウチョで全国的に見られます。
キャベツ畑やアブラナ畑によくいるので飼育観察もしやすいです。
モンシロチョウの名前の由来
モンシロチョウの羽には黒っぽい紋(もん)が2つ入っていますね。そこからモンシロチョウと名付けられました。
シロチョウ科
チョウ目というグループの中の「シロチョウ科」に含まれている一種です。モンキチョウやツマキチョウなどが近い仲間として知られており、ほかにも30~40種類ほどが日本で見られます。
モンシロチョウの特徴
オスとメスの違い
モンシロチョウには春型と夏型が現れます。
春・夏共通して、メスは羽を広げた時に、付け根の部分に灰色を帯びている範囲が広いです。
羽を閉じた時の印象は、夏型ではメスは黄色みが強くなります。
モンシロチョウのオス♂
モンシロチョウのメス♀
モンシロチョウの生態
モンシロチョウの食べ物や餌(エサ)は?
モンシロチョウの幼虫である青虫(アオムシ)が食べるのは、アブラナ科の植物でキャベツ・アブラナ・コマツナなどです。
成虫になると色んな花に集まって、ストロー状の口を使ってミツを吸います。
青虫は害虫・・・
食べ物の項目でお気づきの方もいると思いますが、モンシロチョウの幼虫はキャベツやコマツナを食べてしまうので農家さんからは嫌われてしまいます。
紫外線を見ることができる!?
光には波長というものがあって、その中に紫外線というものがあります。私達人間はこの紫外線という波長を捉えることができません。
なのに、モンシロチョウはこの紫外線が見えると言われています!すごいですね!
紫外線を当てると、メスは白いままですがオスは黒っぽく見えるとのことで、私達にはオスもメスも似たようなものですが、モンシロチョウの世界では全然違った風に見えているのですね。
モンシロチョウの成長
モンシロチョウの卵
モンシロチョウの幼虫(青虫・アオムシ)
青虫(アオムシ)といえば畑で見られるモンシロチョウの幼虫が代表的です。
緑色の姿から「アオムシ」と呼ばれています。緑色のことを「青色」と表現することありますよね。信号の「青信号」とかもそうですし、自然のことも「青々と茂った」とかの表現を使います。「青汁」なんかも緑色の飲み物ですね。
そういえば、アオムシといえば有名な絵本もあります!エリック・カール著「はらぺこあおむし」がとても有名で、小さいころからアオムシに親しんできた人も多いことでしょう。
孵化(ふか)した幼虫は最初は黄色をしています。まずは最初に自分が今まで入っていた卵の殻を食べます。
餌を食べ始めると、体の中が緑色になっていきますが、一度脱皮すると全体が緑色になります。
そこからは餌をもりもりと食べて5齢幼虫(終齢幼虫)になるまで大きくなっていきます。
終齢幼虫までなると、側面に黄色い紋模様が見えています。
この頃になると生まれたてとは比較にならないくらいの餌を食べるようになります。
モンシロチョウの前蛹(ぜんよう)
蛹になる準備をした状態を前蛹(ぜんよう)と呼びます。
大きくなったイモムシはサナギになる準備を始め、体を糸で固定し始めます。
準備ができると最後の脱皮(蛹化)に向けて力を蓄えていきます。
モンシロチョウの蛹(サナギ)
サナギ(蛹)になるときは周りの色に合わせ緑色から茶色っぽい灰色まで変異があって面白いです。周りの景色にできるだけ溶け込むことで身を守っていると考えられます。これを「擬態」って言います。
モンシロチョウの羽化(うか)
羽化の直前になると羽の模様が透けて見えてきます。
蛹(サナギ)の頭がパカッと割れてモンシロチョウが這い出てきますが、割れ始めてから出てくるまでの時間はかなり短いので観察する場合は見逃さないように気をつけましょう。
モンシロチョウの成虫
羽化して出てきた成虫は、羽がしっかりと固まるまでじっとしています。
モンシロチョウの天敵(寄生蜂・アシナガバチ・鳥類・カマキリなど)
モンシロチョウなどの青虫には天敵が多く成虫になるまで生き残れるのは数%と言われています。
その中でも有名なのは「アオムシコマユバチ」という寄生蜂です。野外で大きく育った青虫を取ってくると、かなりの割合で寄生されています。
他にも、アシナガバチ類や鳥などに捕食されます。
モンシロチョウの飼育
卵を産み付けてから2~3週間ほどで成虫になります。見られる期間も長く、春先から秋くらいまでで5~6回ほど発生すると言われています。
しかし、寒い地域では成長も遅く年に2回くらいしか発生しません。暖かい地域ですと7回くらい発生することもあるそうです。
成長がとても早いので、飼育観察などにも向いているチョウチョです!
成長が早いのでモンシロチョウを飼育して観察するのはおすすめ!
・コマツナやキャベツを食べるからアオムシなのだろうか?
・紫キャベツを与えたアオムシは何色になるのだろうか?
なども試してみました!