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ウスイロコノマチョウってどんな蝶?
擬態:落ち葉のようなデザイン
枯れ葉のような羽をしており落ち葉の上などにいられると見つけにくいデザインです。特に秋型はすごく枯れ葉っぽいです。夏型では小さなジャノメ模様が複数入っていて、ジャノメの仲間らしい雰囲気があります。
タテハチョウ科
チョウの分類の中にタテハチョウ科があります。ウスイロコノマチョウはタテハチョウ科の一種です。この仲間にはマダラチョウやジャノメチョウの仲間などたくさん含まれており、ウスイロコノマチョウはジャノメチョウに近い仲間です。ジャノメチョウの仲間の中では大きい部類に入ります!
夏型と秋型の違い
夏型はオスメスともに、小さめのジャノメ(蛇の目)模様が並び、全体には細かな波状の模様が入っています。秋型はオスメスともに枯れ葉のような濃淡のついた模様になって、夏型とは雰囲気が変わってきます。枯れ葉っぽく見えるそのデザインはなかなか見事なものです。
ウスイロコノマチョウの夏型
クロコノマチョウとの違い
似ている種類にクロコノマチョウがいます。クロコノマチョウにも夏型と秋型があり、模様もかわってくるのですが、全体的にウスイロコノマチョウよりも色が濃いです。
模様で比べた時には、夏型はウスイロコノマチョウの方が眼状紋がはっきり出てくるので区別できます。秋型はウスイロコノマチョウの方が濃淡がはっきりと出てきたり、クロコノマチョウのメスでは赤みも強いことで区別できます。
ウスイロコノマチョウのイモムシ
頭に2本のツノ(突起)がはえたような、まるでウサ耳のような可愛いイモムシです。幼虫もクロコノマチョウとよく似ているのですが、そのツノ(突起)がウスイロコノマチョウのほうが淡い印象なので区別できそうです。ウスイロコノマチョウの幼虫の頭部は緑色から黒色まで変異があるようなので注意が必要だそうです。
長距離移動をするチョウ
九州の南端から南西諸島にかけて土地に定着しているようですが、全国的にちょこちょこ見られるらしく、記録があちこちに残っているようですが、定着はしておらず迷チョウのようですね。
北海道でもみられた記録もあるらしく、かなりの長距離を移動することができるようです。ジャノメの仲間はそんなに長距離を移動するイメージがないので不思議な印象です。