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カバタテハってどんな蝶?
1980年代頃から八重山諸島で継続的に見られるようになり、現在では定着したとされている昆虫です。
昆虫館などでもよく飼育されているチョウの仲間で、大きなマダラチョウなどに混じって飛んでいるのを見ることができます。
マダラチョウの仲間は大きめで優雅に飛んでいるのに対して、カバタテハは少し小さいので小刻みに細かく飛んでいる印象です。
タテハチョウ科
チョウの分類の中にタテハチョウ科があります。カバタテハはタテハチョウ科の一種になり、この仲間にはマダラチョウやジャノメチョウの仲間などたくさん含まれています。
カバタテハの特徴
樺色(かばいろ)
樺色(かばいろ)とは、蒲(がま)の穂に似た赤っぽい黄色のことです。表の羽の色がこの色なので、樺色のタテハチョウの意味で「カバタテハ」と名付けられました。
その色味の中でも、よく見ると波状に黒い線が走っています。薄く出たり濃く出たりも色々あるようですが、模様の中に変化もあって面白いですね。表も裏もどちらの羽にもサキッチョに白い点が入っているのも特徴ですね。
表の色
羽を閉じると、濃い茶色で枯れ葉や樹皮を思わせるような地味な色をしています。羽を広げた時の印象とのギャップが強いチョウチョです。
裏の色
成長(卵・幼虫・成虫)
卵
幼虫もトゲトゲしているのですが、卵も一見トゲトゲに見える長い毛が生えています。
幼虫
幼虫は小さい頃からトゲトゲしているトゲイモムシです。
小さい時は明るい色味の印象ですが、大きくなっていくにつれ黒い地色が強くなってどんどん模様のコントラストが上がっていきます。
ちょっとずつツノも立派になっていきますね!
成虫
裏面は茶色の地味めな色彩ですが、羽を広げるとオレンジ色の明るい羽です。
生息地や分布
1967年に初めて見つかり、1980年頃から八重山辺りで定着したチョウです。
平地~低山地の食草近辺で見られることが多いようで、人家周辺でも見られます。